シンガポール、24年に炭素税引き上げへ　現行の約5倍

［シンガポール　１８日　ロイター］ - シンガポールのローレンス・ウォン財務相は１８日の予算演説で、炭素税の引き上げを表明した。２０２４年に二酸化炭素（ＣＯ２）排出量１トン当たり２４シンガポール（Ｓ）ドル（１８．６０米ドル）と、現行の約５倍に引き上げる。５０年ごろにＣＯ２の排出を実質ゼロ（ネットゼロ）とする目標達成に向けた取り組み。

炭素税は２６年と２７年には４５Ｓドルに、３０年までに５０─８０Ｓドルに引き上げる予定。

企業は２４年以降、課税対象のＣＯ２排出の５％相当を上限に国際カーボンクレジットを購入できる。ローレンス・ウォン財務相は「企業への影響を緩和することになる。また国内での質の高いカーボンクレジット需要の創出を後押しし、うまく機能する規制されたカーボン市場の発展に弾みをつけることにも寄与する」と述べた。