米消費者、物価や支出の一段アップ想定＝ＮＹ連銀調査

［１４日　ロイター］ - 米ニューヨーク連銀が１４日公表した２月の月次調査によると、米消費者の１年先のインフレ期待が中央値で６．０％と、前月の５．８％から上昇し、昨年１１月に付けた水準に戻した。消費者は今後、食品やガソリン、家賃の支出が大幅に増え、家計を圧迫すると懸念している。

３年先のインフレ期待も前月の３．５％から３．８％に上昇したが、昨年１１月や１２月の水準ほどには高まっていない。

家計支出の伸びは前月の５．５％から６．４％と、過去最高に達すると予想。ガソリンの伸び見通しは従来の７．３％から８．８％に、食品は５．９％から９．２％に急拡大した。

こうした中、労働市場を巡っては明るさも見受けられ、向こう１年間で職を失うとの予想確率は平均で０．８％ポイント低下し１０．８％と、過去最低を更新した。