- 2022/03/16 掲載
EU、主要格付け会社にロシア国債、企業の格付け禁止
欧州委は声明で「これらの制裁措置はロシア政府に対する経済的圧力をさらに強め、ウクライナ侵攻の資金調達能力を損なうことに貢献するだろう」とし、「これらの制裁は国際的なパートナー、特に米国とともに調整したものだ」と説明した。
世界主要格付け会社3社のS&Pグローバル、ムーディーズ・インベスターズ・サービス、フィッチ・レーティングスは禁止に従わなければ、EUでの事業許可を失う恐れがある。
3社はすでに、最も厳しい米財務省の外国資産管理室(OFAC)の制裁下にあるロシア企業のいくつかを格付け対象から除外している。今回の措置により、さらに数十の格付けも禁じられることになる。
S&Pグローバルは、欧州委の発表に関するコメントを控えた。フィッチは「信用格付け会社の関連規則全てを順守する」と表明し、ムーディーズはメールや電話に対して応じなかった。
EUによる他の制裁措置には、現在はEUの緊急輸入制限(セーフガード)の適用を受けているロシアの鉄鋼製品の輸入禁止が含まれる。これにより、ロシアの輸出収入が約33億ユーロ(約36億ドル)減ると試算している。
ロシアからの高級車や宝飾品などの高級品の輸出禁止や、プーチン大統領とつながりのある富裕層の制裁対象者の拡大も盛り込んだ。
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