- 2022/03/26 掲載
米国株式市場=S&P・ダウ続伸、金融株高い 米債利回り急伸で
週足では、ナスダックは2%、S&Pは1.8%、ダウは0.3%それぞれ上昇した。
25日の取引では、S&P金融の上昇が目立ち、1.3%高。一方、情報技術や一般消費財はマイナス圏で引けた。
米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長が週初、インフレ抑制にFRBは「迅速に」行動する必要があるとし、必要に応じて通常より大きな幅での利上げを実施する可能性があると述べたことを受け、FRBの利上げの道筋が注目されている。
米金融大手バンク・オブ・アメリカ(BofA)とシティは、インフレの高進や政策当局者によるタカ派発言を受け、米連邦準備理事会(FRB)が年内に0.5%ポイントの大幅な利上げを複数回行うと予想。とりわけシティは、5月、6月、7月、9月に0.5%、10月と12月には0.25%の利上げが行われるという見通しを示した。
米債市場では指標の10年債利回りが一時、2019年5月以来初めて2.50%を上回った。
グローバル・インベストメンツのポートフォリオマネージャー、キース・ブチャナン氏は、株式相場はより高水準の金利環境の可能性を織り込んでいると指摘。グロース株など「リスクが高い要素への圧力が高まっている」と述べた。
ウクライナ情勢への警戒感から、ディフェンシブ銘柄とされる公益は最高値を更新。この日は約1.5%、週足では3.5%上昇した。
ロシア国防省は25日、ウクライナにおける「軍事作戦」の第一段階はほぼ完了したとし、ウクライナ東部ドンバス地域の完全「解放」に焦点を当てると表明した。ロシアがウクライナの激しい抵抗に直面する中、より限定された目標に切り替えている可能性を示唆した。
原油価格の上昇を追い風にエネルギーは約2.3%高。週足では7%超上昇した。
ジェフリーズの小・中型株ストラテジスト、スティーブ・デサンクティス氏は「マクロ要因が主導」しており、「企業のファンダメンタルズはさほど重要視されていない」と述べた。
米取引所の合算出来高は119億2000万株。直近20営業日の平均は142億8000万株。
ニューヨーク証券取引所では、値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.08対1の比率で上回った。ナスダックでは1.40対1で値下がり銘柄数が多かった。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34861.24 +153.30 +0.44 34702.39 34942.70 34631.52
前営業日終値 34707.94
ナスダック総合 14169.30 -22.54 -0.16 14194.72 14218.76 14010.79
前営業日終値 14191.84
S&P総合500種 4543.06 +22.90 +0.51 4522.91 4546.03 4501.07
前営業日終値 4520.16
ダウ輸送株20種 16386.12 +56.72 +0.35
ダウ公共株15種 1016.64 +15.82 +1.58
フィラデルフィア半導体 3525.34 -7.38 -0.21
VIX指数 20.81 -0.86 -3.97
S&P一般消費財 1452.85 -1.25 -0.09
S&P素材 561.19 +6.12 +1.10
S&P工業 877.48 +5.48 +0.63
S&P主要消費財 783.16 +6.28 +0.81
S&P金融 657.82 +8.49 +1.31
S&P不動産 295.45 +3.60 +1.23
S&Pエネルギー 601.34 +13.39 +2.28
S&Pヘルスケア 1589.78 +8.16 +0.52
S&P通信サービス 237.30 +0.91 +0.39
S&P情報技術 2786.10 -2.53 -0.09
S&P公益事業 369.89 +5.40 +1.48
NYSE出来高 9.17億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 28095 + 185 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 28045 + 135 大阪比
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