• 2022/05/10 掲載

日本製鉄、来年度からカーボンニュートラル鋼の供給開始

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。


[東京 10日 ロイター] - 日本製鉄の橋本英二社長は10日、来年度からカーボンニュートラルスチールの供給を開始することを明らかにした。世界初の電炉一貫での最高級電磁鋼板の商業生産となる。まずは年間70万トンでスタートする。

製造は瀬⼾内製鉄所広畑地区で行う。橋本社長は、カーボンニュートラルスチールは製造過程で炭素を発生させていないこと、発生した炭素はCCUS(二酸化炭素回収・貯留)で回収・貯蔵するものと説明。「使用する電気がカーボンニュートラルであれば、電炉で作ったものはカーボンニュートラルスチールだ」と説明した。

「供給を上回る需要があるのは間違いない」としながらも、大型の電炉での製造に結び付けるのは「研究開発次第」としている。同社は、2030年度に大型電炉での高級鋼製造を目指している。

また、名古屋製鉄所に次世代型熱延ラインの設置を決定。投資額は約2700億円で、26年の稼働を予定している。

<環境に左右されず、事業利益6000億円以上>

同社は、ロシア・ウクライナ情勢など先行きが不透明な状況にあることから、2023年3月期(国際会計基準)の決算見通しの開示を見送った。IBESがまとめたアナリスト9人の連結純利益予想の平均値は3215億円だった。

橋本社長は、米国の利上げや中国のゼロコロナ政策、ロシア・ウクライナ情勢などがあり「鋼材需要減の状況がどのように回復するか見えない」と語った。需要回復が見えない中、原料炭などのコストは高止まりしている。

ただ、どのような環境でも事業利益6000億円以上は確保するとしている。「鋼材価格の引き上げが実現しなければ原料を買うことができず、鋼材を供給することもできない」とし、是正に取り組んでいる「紐付き価格」は、今期も引き続き改善に取り組む。

22年3月期の事業利益は9381億円(前期比8.5倍)、純損益は6373億円(前期は324億円の赤字)の黒字に転換した。それぞれ、会社計画の8000億円、5200億円を大きく超えた。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます