- 2022/05/11 掲載
FRB、6・7月会合で50bp利上げは「理にかなう」=NY連銀総裁
ウィリアムズ総裁は「われわれは極めて迅速なペースで緩和解除に動いており、今後数回の会合で50bp利上げする一定の余地につながっている」と述べた。
独連銀などが開催したイベント向けの講演では、「ウクライナでの戦争と継続中のパンデミック(世界的大流行)が状況を複雑にし、かなりの不確実性をもたらしている」とし、「入手されるデータを見極め、状況に応じわれわれの政策行動を調整することが必要」と語った。
堅調な経済を損なうことなく、インフレを2%に低下させるFRBの目標は困難としつつも、「乗り越えられないことはない」と強調した。
FRBが物価の目安としているコア個人消費支出(PCE)価格指数については、現在の5.2%から年末時点に約4%、2023年には2.5%近辺まで低下するという見通しを示した。
さらに、FRBの政策は、米経済において最も不均衡となっている耐久財と住宅部門での需要を抑制し、過熱気味の雇用市場を落ち着かせることが可能とし、FRBの責務達成について楽観的な見方を示した。
また、サプライチェーンの問題を引き起こしている要因が解消し始めると想定しており、FRBのリバランスが、積極的な利上げよりも供給の拡大によって達成されると予想した。
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