• 2022/08/26 掲載

東芝、マイクログリッドの安定稼働を実現するGFMインバーターの効果を検証

東芝

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■概要

 当社は、マイクログリッドの安定稼働を実現するためにGFMインバーター(Grid forming inverter)による系統安定の効果を実機検証しました。マイクログリッドは、大規模発電所の電力供給に頼らず、再生可能エネルギー(以下、再エネ)を活用し地域単位で電力の自給自足を可能にする分散型エネルギーシステムの一種です。 電力は出力や需要が急激に変動すると、普段安定している系統周波数が急激に変動し、保護リレー(*1)が動作し電力供給が止まり停電につながることがあります。 特に、再エネの割合が高まると系統周波数の変動は大きくなるため、マイクログリッドの普及には、系統周波数を安定的に保つ技術の開発が求められています。

 当社は、本年3月、系統周波数が急激に変動した際、インバーターから電力を出力することで擬似的な慣性を供給し、配電系統内の系統周波数を維持するGFMインバーターを試作し、模擬的に構築したマイクログリッドに適用した場合の効果を実機検証しましたが、今般、再エネを実際に使用するなど、より実環境に近い形で実機検証を行い、太陽光発電にGFMインバーターを搭載した場合に、系統周波数の低下が約3割抑制されることを実証しました。

 当社は、本成果の詳細を、2022年9月に開催される電気学会 電力・エネルギー部門大会および2022年10月に開催されるECCE2022(2022 IEEE Energy Conversion Congress and Exposition)で発表する予定です。

 また本研究は、当社が、環境省が201902021年度に実施したCO2排出削減対策強化誘導型技術開発・実証事業の一環として、「変動性再生可能エネルギーの活用に向けた仮想同期発電機概念に基づく連系用インバーター制御技術の開発」を受託し、パシフィックパワー株式会社および環境エネルギー技術研究所株式会社、国立研究開発法人 産業技術総合研究所、パシフィックコンサルタンツ株式会社と共同で実施したものです。

*1 電力系統または電力設備などの異常状態を短時間で検出し、異常が発生した箇所を他の健全部からすばやく切り離すよう指令を出す装置

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