• 2022/10/04 掲載

米市場の予想物価が一時1年8カ月ぶり低水準、FRBのインフレ抑制楽観か

ロイター

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[3日 ロイター] - 米国で先週、市場の予想物価の指標が1年8カ月ぶりの低水準となり、米連邦準備理事会(FRB)が利上げとそれに伴う景気下押しを通じ、物価上昇率を目標近くまで抑え込めると投資家が考えていることが示された。

この指標は通常の米国債と物価連動国債の利回り差を表すブレーク・イーブン・インフレ率(BEI)。先週には5年物と10年物のBEIがいずれも昨年2月以降で最低に沈んだ。昨年2月当時は予想物価が落ち着き、FRBが持続的なインフレを否定していたころだ。

9月30日は5年物BEIが一時2.125%まで下がり、向こう5年間の物価上昇率が平均2%強で推移すると市場が想定する水準になった。その前日には10年物BEIの1日の低下幅が14ベーシスポイント(bp)と、2020年3月以来の大きさを記録した。

ブリンマー・トラストの債券ディレクター、ジム・バーンズ氏は「市場はFRBの能力に自信を持っている。これからも相当程度金利が上がることで、そうした引き締め政策がインフレの進行を抑える効果を持つ」と分析した。

ただ主要国の債券市場は最近、ほぼ未曽有の流動性の低さとボラティリティーの大きさが続いており、これらがBEIなどの振れを実態以上に拡大している可能性もある。

またTDセキュリティーズのシニア金利ストラテジスト、ジェナディ・ゴールドバーグ氏は、インフレヘッジ専門のミューチュアルファンドから資金が流出していると指摘。多くの投資家が過去1年前後で構築してきた非常に人気のあったポジションの解消に乗り出しており、その一部がBEI低下の背後にあるのではないかとの見方を示した。

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