スイスＵＢＳ、第3四半期24％減益　新規資金流入で予想は上回る

[チューリヒ ２５日 ロイター] - スイスの金融大手ＵＢＳが発表した第３・四半期決算は、純利益が２４％減の１７億３０００万ドルだった。市場活動の低下を受けたものの、新規資金流入が拡大し、予想は上回った。

ＵＢＳがまとめたアナリスト１７人の予想は１５億３０００万ドルだった。

収入は８２億ドルで、今年のこれまでの四半期から大幅に減少した。

インフレ、エネルギー価格高騰および地政学的緊張を巡る懸念にもかかわらず、新規資金の流入は好調。ウェルスマネジメントで１７０億ドル、アセットマネジメントで１８０億ドルの新規資金を獲得した。

ＵＢＳは「魅力的かつ持続可能な資本リターンを株主に提供することに引き続き自信を持っている」とした。

金融市場の混乱でウェルスマネジメント関連の手数料収入が低迷したほか、顧客を取り巻く不透明感でトレーディング収入が落ち込んだ一方、金利上昇で資金流入が拡大した。

同社は今年５５億ドル前後の自社株買いを目指す方針を示した。