- 2005/11/01 掲載
USEN、シスコの次世代ルーティングシステム「Cisco CRS-1」を導入
インターネット向けネットワーキング機器ベンダーの最大手であるシスコシステムズ株式会社(代表取締役社長:黒澤 保樹、資本金:22億2千万円、住所:東京都港区赤坂2-14-27、以下「シスコ」)は、飲食店やチェーンストアなどへの音楽放送を中核に、カラオケ、光ファイバー・インターネット接続サービス、映像コンテンツ配信サービスなどを提供する株式会社USEN(代表取締役社長: 宇野 康秀、資本金:357億9,764万1,040円、住所:東京都千代田区永田町2-11-1、以下「USEN」)が、同社のブロードバンド放送「GyaO(ギャオ)」のサービスインフラとして、シスコの次世代ルーティングシステムCisco CRS-1Carrier Routing System(以下「Cisco CRS-1」)を導入したことを発表した。同システムは、11月より商用稼動を開始している。
USENは、5年前より他社に先駆け、光ファイバやインターネットを利用した映像コンテンツ配信のビジネスを展開しており、その間に培ったノウハウを活かし、2005年4月25日より完全無料ブロードバンド放送「GyaO」のサービスを開始した。
「GyaO」のビジネスモデルは、従来のISPが提供するコンテンツ配信サービスとは一線を画しており、その特徴には、広告収入により運営されるため視聴料が無料、ブロードバンド環境でインターネットに接続が可能であればISPを問わない、また、配信コンテンツに期限をつけて常時入れ替えをするためリピート率が高い、という画期的なサービスであっため、その認知度は急激にアップした。
サービス開始直後から40万人が会員となり、その後も月に50万超のペースで増え続け、現在330万人にまで達している(2005年10月28日現在)。
このような状況の中で、急激な視聴登録者増や、さらなるサービスの強化に対応するため、USENでは、現在のシステムにネットワーク機器やサーバを追加して処理能力を増強しつつ、並行して、より処理能力が高く、拡張性を備えた、新しいシステムの構築が必要となった。今回、新たに構築されたネットワークのバックボーンとして選ばれたのがシスコの次世代ルーティングシステム「CiscoCRS-1」になります。今後、数年間の会員増に対応できるルータの選定が必須の要件となっており、それだけの容量・処理能力のあるルータは「Cisco CRS-1」しか存在しないことから導入を決定したという。
「Cisco CRS-1」は、独自の自己回復機能と自己防衛機能を備えたオペレーティングシステム、「Cisco IOS-XR」が採用されており、常時稼働したままシステム容量を最大92Tbpsまで拡張できるように設計された業界初のキャリアクラスのルーティングシステムである。
新たに構築したデータセンターでは、インターネットに配信するルータとして「Cisco CRS-1」二重化して設置しており、その内側にはデーターコアスイッチとして「Cisco Catalyst 6500シリーズ」を各2台ずつ配置されている。これにより、処理能力だけでなく、不正侵入対策などのセキュリティもさらに強化された。また、その他のネットワーク機器についてもシスコ製品に統一することで、運用効率の向上を実現している。
企業が厳しい競争に打ち勝ち、将来的に成長していくためには、これまでのビジネスのやり方、ネットワークのあり方を見直す必要が生じている。シスコは、業界最高峰のテクノロジーと、スイッチ、バックボーンルータに至るまで幅広い製品ラインナップにより、USENの新規ビジネス展開、かつ高付加価値なサービスをサポートしていくという。
*Cisco、Cisco SystemsおよびCisco Systemsのロゴマークは、米国およびその他 の地域における、Cisco Systems Inc.及び関係会社の登録商標です。その他、記 載されている製品名、社名は各社の商標または登録商標です。
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