- 2025/07/17 掲載
午前の日経平均は小幅に続落、半導体株安が重し 下げ渋りも
日経平均は171円安で寄り付いた後、一時300円安近くに下げ幅を拡大した。オランダの半導体製造装置メーカーASMLが決算発表後に株安となり、前日の米フィラデルフィア半導体指数(SOX)が軟調だったことが嫌気され、寄与度の高い東京エレクトロンやアドバンテストが売られた。ドル/円の円安が一服したことは、輸出関連株を中心に投資家心理の重しになった。 一方、3万9300円台前半にある25日移動平均線がサポートとして意識され、下値では押し目買いが入った。市場では「材料株への反応はいいが、参院選や米関税などの不透明要因が後退するまで、中長期での確信をもてない状況が続きそうだ」(りそなアセットマネジメントの戸田浩司ファンドマネージャー)との声が聞かれた。 財務省が発表した貿易統計速報では、6月の貿易収支は1531億円の黒字となり、市場予想を下回った。トランプ関税の影響が懸念される対米輸出は、前年同月比で2021年2月以来の減少幅だった。ただ、相場反応は限定的とみられている。 TOPIXは0.12%高の2822.68ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は1兆9379億0300万円。東証33業種では、値上がりはその他製品や情報・通信、医薬品など20業種、値下がりは繊維製品や鉱業、石油・石炭製品など13業種だった。 ソフトバンクグループは傘下の英半導体設計大手アームの株高を受けて堅調だった。バンダイナムコホールディングスやみずほフィナンシャルグループはしっかり。一方、カナダの小売大手アリマンタシォン・クシュタールが買収提案を撤回したと発表したことを受けて、セブン&アイ・ホールディングスは大幅安だった。トヨタ自動車は小安い。 東証プライム市場の騰落数は、値上がりが902銘柄(55%)、値下がりは646銘柄(39%)、変わらずは76銘柄(4%)だった。
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