- 2006/10/20 掲載
NECと大日本印刷、1000台超の大規模無線IP電話システムを構築
FMCの大規模導入事例
このシステムは10Gbps/sの高速ネットワークで構築され、ストレスのないLAN環境を実現するとともに、データ・音声両ネットワークの統合が図られたという。
音声部分は「UNIVERGE SV7000」を中心にフルIP化し、さらに、社屋内全エリアに導入された無線LANシステムにより、社屋にいる全社員が「N900iL」を用いるワークスタイル基盤を確立した。
同時に、本システムは、認証の標準プロトコルである「IEEE802.1X」認証方式を用いた認証システムを構築する一方、特定のユーザーやプロジェクトごとにセキュリティの高いネットワークを動的に接続できる「ダイナミックVLAN」を採用し、利便性の向上を実現した。なお、認証システムで使用する電子証明書は、DNPが独自に構築した認証局が発行している。
DNPは新システムの導入により、(1)高セキュリティなネットワーク環境下で、営業や企画などの外勤の多い社員(全体の85%)との効率的なコミュニケーションや、プロジェクトごとに限られた社員がいつでもどこでも安心して情報共有を行える環境が整備されることで業務の迅速化を実現、(2)企画・制作業務に不可欠なデザイン画像など大容量データをストレスなく送受信が可能、(3)IP化で通話やシステム運用管理にかかるコストの削減を実現した。
今後、DNPは、本システムをベースに、社員のプレゼンス(位置情報)の共有や社員証ICカードとPCセキュリティソフト「TranC'ert」による業務システムの利用認証など、アプリケーションソフトをさらに活用し高度なブロードバンドオフィスの構築を目指すとともに、本システムの他ビルへの展開も計画しているという。
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NECが大日本印刷で構築したFMCシステム概要図
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