NEC、モロッコの2015年完成予定の完全デジタルTVサービス化に協力

　NECは、モロッコ放送公団から受注したデジタルTV送信機12台を納入し、昨年12月から本年3月にかけて順次同システムの稼動を開始した。これでNECのデジタルTV送信機の受注台数は、1997年に英NTLから受注して以来、累計1000台を突破した。

　今回のモロッコ放送公団のプロジェクトは、中近東、アフリカ地域で初の本格的デジタルTVサービスの導入となる。NECは、モロッコ主要6都市（首都ラバット、カサブランカ、マラケシュ、タンジュール、ウジィダ、メクネス）に、3キロワットの大容量デジタルTV送信機（方式はDVB-T）を合計12台納入している。この第一期プロジェクトにより、同国におけるデジタルTVの人口カバー率は約54%に達するという。

　モロッコでは、2015年までにアナログ放送からデジタル放送への完全移行を計画している。これに伴い、デジタルTV送信所間を接続する基幹通信網などの整備も進めるという。