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- 2026/11/02 21:48 掲載
「冷凍庫が55度に」スウェーデンとベルギーへ拡大、サポート切れの制御機器に疑い
スウェーデンの小売大手ICAの広報担当者は、「夜間の事案により、限られた数の店舗で冷蔵・冷凍設備に影響が出た」と説明した。店舗名や正確な店舗数は明らかにしていない。Coopは、6店舗が同様の事案の影響を受けたと地元紙に説明したと伝えられた。ICAの店長の一人は、温度を調整できず、冷凍庫に熱風が入り、すべてが台無しになったと地元紙に語ったという。
ベルギーでも被害が出た。アホールド・デレーズは、一部のデレーズ店舗の冷蔵設備に影響する「ITインシデント」を確認し、状況を評価中だという。オランダの報道によると、デレーズの被害は少なくとも40店舗に上る。カルフール・ベルギーも15拠点が影響を受けたと報じられた。庫内の温度は最大で55度に達したとされ、食品の廃棄につながったと報じられている。被害額は、初期の推計で数百万ユーロ規模との見方が出ている。
疑われているのは、デンマークのダンフォスが手掛ける冷凍冷蔵設備のコントローラーだ。報道では、AK-SM 800とAK-SC 355が挙げられている。前者は2021年、後者は2016年にサポートが終了している。ダンフォスはフランスの事案の際、「影響を受けた機器の多くは旧製品だ」と説明していた。
フランスでは、仏サイバーセキュリティ庁(ANSSI)傘下のCERT-FRが10月12日に警報を出している。コプランドとディクセルの「xweb」、ダンフォスの「AK-SC」「AK-SM」系の機器で多数の侵害事例を把握したとし、管理画面のインターネット公開の遮断、VPN経由でのアクセス、ファームウェアの更新、初期パスワードの変更などを求めた。
攻撃者は特定されておらず、スウェーデンやベルギーの事案がフランスの事案と同一の攻撃者によるものかどうかも確認されていない。
では、なぜ店舗の冷凍設備を握る古い制御機器が、インターネットから操作できる状態のまま放置されていたのか。背景には、過去に指摘されていた脆弱性の存在と、専門家が「実行は容易だった」とみる攻撃の手軽さがある。
・サポート切れの機器と、現行機種に残っていた3件の脆弱性の関係
・ロシアやイスラエルで先に起きていた、見過ごされた前兆
・日本の小売・物流・食品工場が今すぐ見直すべき機器管理の盲点
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