• 2007/08/28 掲載

【林雄司氏・シンスケ横山氏インタビュー】 新しい「場」を生み出す!「TOKYO CULTURE CULTURE」の挑戦!(3/3)

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マイナーなテーマでも開かれたイベントを

【コラム】新しい「場」を生み出す!「TOKYO CULTURE CULTURE」の挑戦!
シンスケ横山氏と林雄司氏
――こうしてお話をうかがってると、横山さんと林さんの立場はけっこう対照的ですね。

林氏■
そうですね。横山がメジャーな企画を集めてくるのに対して、僕が言い出すのは、みんなで地図を見るイベントをやろうとか、そういう企画で人を集めたり、集まらなくても、こんな変なイベントをやっちゃったってあとからサイトに書いて笑えるようなものが多いですから。でもそれは横山からするとギリギリな感じですよね。

横山氏■ただ僕的には、ネット上にライブレポートが載ったときに、その記事が面白ければもう勝ちなんですよ。だから、超満員か、地滑り起こすぐらいの大失敗かどっちかじゃなきゃだめなわけです。そのどっちでもない微妙な人数はいやなんですよね。林君は地図好きで、ミクシィにも「地図を肴に飲む会」というのもあるわけです。実際に人を集めてそんなイベントを開いたとして、はたから見たら、完全にどうかしている絵になるとは思うんだけど、それはそれで楽しいはずです。


――後はレポートが面白くて、人が来てくれればいいと。

横山氏■
結局、ネット上にライブレポートが定期的に載っていることが、一番集客につながるんじゃないかと思うんです。何か面白そうなことをやってるという雰囲気を常に伝えていくことが。だからイベントによっては、ライブレポートは「デイリーポータル」のライターで補っていこうと考えています。


――「TOKYO CULTURE CULTURE」のサイトではすでに、開店準備の様子がブログでレポートされてますよね。このあいだはリリー・フランキーさんが店に立ち寄ってくれたとか。ゆくゆくはリリーさんにもイベントをお願いするということも考えてらっしゃるわけですか。

横山氏■
まあ年内にはと思ってるんですけど。僕の場合、この仕事を続けようと思ったきっかけはある意味、リリーさんだったりするので。あの人を10年ぐらい前に初めて見て、こんな人がいるんだと思って、それからずっとこういうことが好きでやってきたわけですから。


――じゃあ、リリーさんをはじめそういう大物のイベントがある一方で、地図を肴にみんなで飲むような細かいイベントまで幅広く行なっていくことになりそうですね。イベントをやりたいという人はどんどん連絡をくださいという感じでしょうか。

横山氏■
それはもう大歓迎です。

林氏■単に仲間を集めるだけのイベントではなくて、外に向かって何かを表現するというか、知らない人に向かって伝えていくようなイベントだといいですね。いわゆるオフ会のように、閉じた感じではなく。たとえば、ダムが好きで好きで、ダムの魅力を語りたいとか、そういうのは大歓迎です。僕はそういう人といっぱい知り合いになりたいなって思っています。

横山氏■林君と僕のなかでは、開かれたイベントというのがすごくテーマとしてあるんです。前の店でも、身内話に終始するイベントはもうさんざん経験してきたんですけど、そういうのって何も生まないんですよ。やっぱり、どんなマイナーなことでも、知らない人に一生懸命伝えようとしてくれる人のイベントっていうのは、やっていても楽しかったですね。

林氏■案外、狭い趣味の人のほうが説明し慣れている気がするんです。ダムが趣味の人なんてまだ少ないから、まずダムというのはこういうもので……というところから説明しないといけないわけで。そうやって人に説明しているうちに、だんだんうまくなっていくという。

横山氏■そうか、そういうことか。言われてみると、狭い趣味の人ほど表現うまいよね。

林氏■さっきも、電話で知り合いと「アンダースローナイト」というのをやりたいって話をしてたんです。アンダースローのピッチャーの映像ばかりを集めて、それをみんなで「かっこいい~」って言いながら見ようって。

横山氏■ここがね、戦いなんですよ(笑)。「資本と芸術のはざま」っていつも言ってるのですけど。でもまあ、ロフトプラスワンでは、そういうのを全部当ててきたので。たとえば、僕ら2人とも頭がでかいんですよ。それで林君が「でかい頭ナイト」ってやろうって言い出して、僕は最初すごく反対したんですけど、いざやってみたら超満員になったという。

林氏■「でかい頭の人はビール一杯無料」とか、そういうことにしたんですよね(笑)。

横山氏■そうしたらもう、ステージから見てもあきらかに頭がでかいとわかる人がいっぱいいるわけですよ。それで、みんなででかい帽子売っている店の情報とか交換しちゃったりして。あのときはすごくうれしかったです。そのときに、こういうこともできるんだなって気がしてきたわけです。


――方法次第では何でもできるんじゃないかと。

横山氏■
ただし、さすがにそれは10個のうちの1個で、あとの9個は滑ってますからね(笑)。


あらためて、お台場は近い!

――最後に、今後の抱負みたいなものを一言ずついただけますか。

横山氏■
とにかくお台場は近いっていうことを、あらためて強調したいですね。いま予定しているイベントも、土日は3時オープンの4時スタートで、7時、8時には終わるということにしているんですが、これもみんなにお台場に慣れてほしいという狙いがあります。少し余裕をもって来てもらえば、イベントが始まる前、ちょっと遊んだり海を見たりすることもできるし、夜終わってからも、観覧車に乗ったりできるし、お店もいっぱいありますから。お台場に来たことのない人は、これを機会にぜひ一回足を運んでほしいですね。

林氏■僕は、店ができてうれしくてたまんないんですよ。毎日ここに寝ているくらいで(笑)。人を自分の店に呼べるって、やっぱりいいですよね。だから、サイトで面白いことをやっている人が、実際に人を呼んで面白がらせられたらいいなって思います。

(執筆・構成:近藤正高


●シンスケ横山:ニフティ コミュニティメディア部所属。
ロフトプラスワンでの多くの企画の経験を活かし、現在「TOKYO CULTURE CULTURE」で活躍中。
ブログ「スタッフ日記」

●林雄司:ニフティ コミュニティメディア部所属。
「デイリーポータルZ」などで多くのコンテンツを作成。「TOKYO CULTURE CULTURE」の企画にも携わっている。
サイト「Webやぎの目」

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