IDC、SaaS市場の調査サービス開始

　2007年、郵貯銀行やKDDIといった大企業がSaaSを本格的に導入し、SaaSは市場で多くの注目を集めた。現在、技術の発展、ビジネスモデルの変革など、SaaSを取り巻く環境下では、多様かつ著しい変化が起きており、特に顧客視点、ビジネスプロセスを重視したサービス開発の浸透は大きな変化を遂げている。

　IDC Japan ソフトウェアグループマネージャー赤城知子氏は、「パッケージソフトウェアベンダーや通信事業者のSaaS事業への本格参入、ユーザビリティ向上への施策、コミュニティの設立など、SaaSビジネスが急速に拡大する環境が整いつつある」と述べる。また、同社のITサービス リサーチマネージャー 松本聡氏は、「セキュリティ、機能の拡張、性能保証など、いくつかの解決すべき課題もあるが、国内SaaS市場は黎明期から揺籃期へと移行し始めた」と述べている。