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  • 2025/09/04 掲載

“資料地獄”から即脱出「生成AIスライドツール7選」、徹底比較でわかった本命は?

Copilot、SlidesAI、Gamma、Genspark、Felo、Manus、Skyworkを比較

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プレゼンテーション資料の作成は、多くの企業で大きな時間コストとなっている。AIを使ったスライド生成ツールを活用すれば、従来は数時間かかっていた資料作成が数分から十数分程度で完了するようになる。AIスライドツールは、「既存のスライドツールに付加された機能」「スライド生成に特化したツール」「リサーチとスライド生成を一体化したツール」の3つに大別できる。これらのうち、日本のビジネスパーソンによく使われている Copilot、SlidesAI、Gamma、Genspark、 Felo、Manus、Skyworkという7つのツールを使い比べた結果を解説する。
執筆:ITジャーナリスト 酒井 麻里子

ITジャーナリスト 酒井 麻里子

生成AIやXR、メタバースなどの新しいテクノロジーを中心に取材。その他、技術解説やスマホ・ガジェットなどのレビューも。著書に『趣味のChatGPT』(理工図書)、『先読み!IT×ビジネス講座ChatGPT』(共著・インプレス)など。Yahoo!ニュース エキスパート コメンテーター。株式会社ウレルブン代表。XRと最新テクノロジーのWEBマガジン『TechComm-R』運営。X(Twitter)は@sakaicat

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スライド生成AIツール7種を徹底比較
(Photo/Shutterstock.com)

「王道」既存ツール統合 ─ PowerPoint Copilot

 Microsoft 365のプランに追加できるCopilotアドオンを契約している場合、PowerPointのアプリケーション内でCopilotを使ってスライドを生成できる。CopilotアイコンをクリックしてサイドバーのCopilotチャットを開き、既存のドキュメントから作成する場合なら「以下からプレゼンテーションを作成します」、新規作成するなら、「以下に関するプレゼンテーションを作成します」を選ぶ。

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サイドパネルのCopilotからスライド生成を開始できる
【詳細はこちら】

 次の画面で文書を追加できる。最近使ったOneDriveやSharePointに保存しているWordファイルが候補として表示されるので、そこから選べばよい。シームレスに文書を追加できるのは、Microsoftアプリケーションならではの強みだ。

 白紙の状態からスライドを生成する場合は、最初に「以下に関するプレゼンテーションを作成します」を選んだ後、内容を指示して送信すればよい。

 少し待つと概要が作成されるので、内容を確認した上で「スライドを作成」をクリックすれば生成が開始される。

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OneDriveやSharePointから、元になるWordファイルを取り込んでスライド化できる

 少し待つとスライドの生成が完了し、下部の「保持する」をクリックすれば確定する。この時点では「スライド一覧」ビューで表示されている。各スライドを編集する場合は、画面下部のステータスバーで「標準」を選んで各スライドが画面一杯に表示させるのがよいだろう。

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短時間でスライドを生成。「保持する」で確定できる

 生成されたスライドは、AIによる書き換えにも対応する。スライド内のテキストを選択し、表示されるCopilotの書き換え機能から、文面の調整や長さ・トーンの変更、箇条書き化などが行える。

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気になる箇所のテキストを選択し、Copilotで書き換えできる

 また、画像を新たに生成したい場合は、サイドバーのCopilotで「○○の画像を生成して」と指示することで生成が可能だ。

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サイドパネルで新たに画像を生成することも可能

 最大のメリットは、使い慣れたPowerPoint内でそのまま利用できることだろう。新しいツールの使い方を覚えて使いこなすことは時間とコストがかかるが、この方法であれば組織での導入ハードルが低く抑えられる。

 さらに、どれほどツールが多様化しても、ビジネスの場では「最終的にPPTX形式で保存・共有する」ことが求められるシーンは多い。後述する他のツールも当然、書き出しには対応しているが、書き出し時に微妙なずれが生じてしまったり、使いたいフォントがツールに用意されていなかったりするケースもあり、書き出し後にPowerPointで微調整が必要になることも多い。そういった手間が必要ないのは大きなメリットだ。

 一方で、企業で利用するにあたっては料金が少々高いことは難点だ。組織向けMicrosoft 365のCopilotアドオンは1人あたり4万4,497円となり、無料試用も用意されていないので、コスト面でのハードルは高めといえるだろう。

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後ほどCopilot、SlidesAI、Gamma、Genspark、 Felo、Manus、Skyworkを比較
【次ページ】グーグル派の切り札 ─ SlidesAI
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