SAPのGRCソリューションに連携機能、BI製品群などとの連携も

　SAPジャパンは1日、SAP BusinessObjects（以下、BO）のガバナンス、リスク、コンプライアンス（GRC）ソリューションの最新版「SAP BusinessObjects Process Control 3.0（以下、Process Control）」と「SAP BusinessObjects Risk Management 3.0（以下、Risk Management）」について機能拡張を行うと発表した。

　最新版では、両製品が連携し、リスク管理とコンプライアンス対応のプロセスを統合・自動化することが可能になった。これにより、ビジネスリスクやその重要度を統制の評価・管理に反映することができるリスク・ベースの統制方法をサポートできるようになった。これにより、リスクに応じた対応を行うことができるという。

　また、Process Controlについては、BOのBI製品群、Crystal ReportsやXcelsiusとの連携が可能。40以上の定義済みレポートも提供され、分析レポーティング機能が強化されるという。さらにAdobe Interactive Formsとの連携も行えるため、ネットワークが整備されていない場所やオフライン環境とのコミュニケーションが可能になる。そのほか、PCI DSSなどのセキュリティ基準など、企業独自の統制ルールを一元管理できるようになった。

　Risk Managementについては、リスク項目ごとのKRI（重要リスク管理指標）を設定可能にし、リスクが一定の許容範囲内になるよう統制が有効に機能しているのかをモニタリングする。