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- 2010/04/23 掲載
Twitterを追う新興サービスで浮かび上がる問題【○○はビジネスになるか(9)】
場所情報共有の「Foursquare」、買い物情報共有の「blippy」など
今どこにいる?サービス「Foursquare」
Foursquareでは、自分の現在位置を報告することを「チェックイン」と呼ぶ。iPhone、Androidなどスマートフォン用アプリが用意されており、どこからでもワンタッチでチェックインができる。ユーザーはチェックインするたびに、デジタルデータの「バッジ」や「ポイント」という“ご褒美”をもらえる。
位置情報機能を利用したモバイル向けサービスだが、単にグルメスポットを探すようなものではない。それ自体がゲーム仕立てになっていて、ユーザーにいろんな場所を訪ね、行動するように促すのが特徴だ。スタートから1年たった今年3月のデータでは、ユーザー数50万人、チェックイン数1550万、発行されたバッジは100万に達したという。Yahoo!が買収を検討しているという噂も出ている。
ソーシャルと位置情報の組み合わせは、進化が進むモバイル端末(スマートフォンなど)によく合う。同様の「チェックイン」方式のゲーム的サービスとして、「Gowalla」や「MyTown」(運営はBooyah)などがあとを追っている。日本でも“位置ゲー”と呼ばれる「コロプラ」や、「セカイカメラ」(運営は頓知・)などのサービスも位置情報とモバイル端末を組み合わせたサービスの成功事例と言えるだろう。
友達は何を買ってる?サービス「blippy」
オークションや製品レビューなど、買い物はWebのメインコンテンツの一つだが、blippyは買ったものと値段を自動的に公開して、これをネタにみんなで盛り上がろうというサービスだ。「人が何を買ってるか」という興味に答えるもので、クレジットカードのアカウントのほかに、iTunes、Amazon、eBayなどのオンライン購入サイトを登録できる。
blippyの「フォロー」の仕組みやユーザーインターフェイスはTwitterに似ており、Twitterを意識して作られていることを感じさせる。ちなみに、Twitterの共同創設者であるエヴァン・ウィリアムズ氏も出資者に名を連ねている。
こうした「どこにいる」「何を買った」といった情報は、Twitterでもブログでも、本人が書き込みさえすれば公開はできるのだが、Foursquareやblippyは、これらを自動化して、ゲーム性を盛り込んだところが新しい。
華々しいところばかりが注目される、これらの“Twitterライク”なサービスだが、実は共通して新たな課題も抱えている。
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