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  • スペシャル
  • 2014/04/11

A10ネットワークス 小枝逸人社長インタビュー:ITの劇的変化、求められるのは柔軟性

2012年に続き、2013年も快進撃を続けるA10ネットワークス。国内外で好調に実績を伸ばしており、2014年3月にはニューヨーク証券取引所(NYSE)への上場も果たした。そのA10ネットワークスは最新ITトレンドをどう見ており、どのようなサービスを提供しようとしているのか。同社のアジアパシフィック戦略の要でもあるA10ネットワークス 代表取締役社長 兼 CEO 小枝 逸人氏に話をうかがった。

劇的な変化にソフトウェアの柔軟性で追随

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A10ネットワークス
代表取締役社長 兼 CEO
アジアパシフィックジャパン
ヴァイスプレジデント
小枝 逸人 氏
──クラウド、ビッグデータ、Internet of Things(IoT)など、ITトレンドは相変わらず目まぐるしい変化にさらされています。現在のトレンドをどのように見ていらっしゃいますか?

 ITの世界ではいま、プラットフォームという概念自体が変わってしまうほどの変化が起きています。かつてプラットフォームと言えばサーバ、ネットワーク、ストレージなどを指していました。しかし昨今では、クラウド、ビッグデータ、モバイル、ソーシャルなどが、第3のプラットフォームと呼ばれるようになりました。それに伴い、ITは「作る」ものから「使う」ものへと変化しています。

 私が注目しているのは、こうした変化がベンダや研究者からではなく、ユーザーから起きているという点です。PCが主体だった頃のITは、帰宅してPCを起動してから使うものでした。それがスマートデバイスの急速な普及により、常にネットにつながっているのが当たり前のライフスタイルが広まりました。プラットフォームの変化も、こうしたユーザーのライフスタイルの変化が引き起こしたものです。

──ITの使われ方やプラットフォームの変化を、A10ネットワークスではどのように捉えているのでしょうか。

 ユーザーのライフスタイルの変化に追随するため、通信事業者やクラウドサービスプロバイダには、これまでにない柔軟性が求められるようになりました。そうした事業者の方々からの要望に応えることで、A10ネットワークスは大変良い成長の機会を得ました。いま、とてもいいポジショニングができていると感じていますが、それもすべて、こうした事業者の皆さまが機会を与えてくれて、その努力を支持してくれた結果だと考えています。

 A10ネットワークスの製品は、ハードウェアアプライアンスの需要にも、クラウドのような柔軟性が求められる環境にも対応できます。そのコアに、柔軟性の高いソフトウェアがあるからです。ロードバランサに始まり、IPv6対応、セキュリティと拡張を重ねてこられたのも、コアとなるソフトウェアが高い柔軟性を持つことの証と言えるでしょう。

躍進の原動力はパートナー、ユーザーとの信頼関係

──2014年3月にはニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場を果たしました。米国での株式上場ですが、日本やアジア地域でも反響はありますか?

 どこの国でも、株式上場により得られる信頼性は大きいですね。知名度の確立、事業継続性についてもこれまで以上に安心していただけるようになったと思います。アジアでも反響は大きく、創業者の母国である台湾では、プレスリリースだけの発表で35ものメディアが報じてくれました。

 A10ネットワークスはNYSEに株式上場を果たしましたが、日本をはじめアジア地域の皆さまからも大きな支持を得ています。その理由は、軸足を崩すことなく、ワールドワイドで一貫したサービス姿勢を貫いているからではないでしょうか。いい製品を作りたいというメーカーとしての姿勢、その製品を使ってビジネスを成長させていくためのいいサポートを提供したいというパートナーとしての姿勢。この2つは、A10ネットワークスの創業当時から変わらないものです。今回の株式上場により、そうした姿勢が今後も堅持されていくことを、より強く感じていただけると思います。

──日本での取り組みはいかがでしょうか。

 売り上げだけ比較すれば、もちろん米国市場が5割以上を占めています。しかしマーケットシェアや知名度では、日本市場が群を抜いており、2012年は2つの調査会社において国内ADCマーケットシェア1位を獲得できました(※)。今年も引き続き高い支持を得られるものと確信しています。

※フロストアンドサリバンインターナショナル社が実施した2012年の国内アプリケーションデリバリーコントローラ(ADC)市場調査「Frost & Sullivan Asia-Pacific Application Delivery Controller Market CY 2012 Report」において、A10がエンドユーザー売上金額でシェア1位を獲得。アイ・ティ・アールが2013年7月24日に発刊した「ITR Market View:ネットワーク・アプライアンス市場2013」において、レイヤ4-7スイッチのカテゴリで2012年度の製品売上シェア1位を獲得。

 A10ネットワークスは、パートナーやユーザーの皆さまと一緒に、長く成長していきたいと考えています。そのために必要な製品進化の方向は、お客さまが教えてくれます。

 製品をより良くするためのヒントや、新しいビジネスを支えるために必要な機能への要望に応えることで、市場ニーズに沿って製品やサービスを進化させてきました。これはA10ネットワークスが以前から掲げている「Customer Driven Innovation」の本質です。日本では、その取り組みが特に高く評価されていると感じています。

 こうした長年の取り組みで得られるのは、製品の機能だけではありません。一緒に市場や機能を作り上げていくうえで生まれるのは、かけがえのない信頼関係です。日本市場の成功も、そうした信頼関係をともに築いてくれたパートナー皆さまの協力の賜物と考えています。

実用化が進むSDNなど、最新技術開発にも積極的に参加

──SDNやNFVなど、最新の技術分野への取り組みについてお聞かせください。

 仮想化によりIaaS事業者の柔軟なサービス拡張を可能にし、さらに運用コストも削減できるとして、SDNやNFVには注目が集まっています。

 A10ネットワークスとしてもできる限り早くビジネスの現場にお届けできるよう、さまざまなベンダと連携して技術開発に力を入れています。NTTコミュニケーションズなどが中心となって2013年に発足した一般社団法人沖縄オープンラボラトリにも参加し、マルチベンダ環境でのSDNサービス技術の開発を進めています。テクノロジベンダーとして、これらの研究開発には今後も積極的に参加し続けるつもりです。

 また、SDN関連のソリューションの中には、すでに実用的なサービスとして提供を開始しているものもあります。NECとの協業による企業向け、海外通信事業者向けのSDNソリューションや、2014年3月に発表した「aCloudサービスアーキテクチャ」などがそうです。

 aCloudアーキテクチャはIaaS事業者向けに設計されたアーキテクチャで、ADCとSDNの連携という最新テクノロジーにより、テナントごとのネットワークサービスのプロビジョニングをダイナミックかつ自動的に行います。新しいのは採用されているテクノロジーだけではありません。フォームファクターの自由な組み合わせ、複数の従量制課金体系など、これまでにないサービスモデルが用意されています。パートナーやユーザーの皆さまのビジネスを成長させる力になるために、機能だけではなくサービス提供形態の選択肢を増やすことも重要だと考えた結果です。

──4月17日には「A10 Forum 2014」も開催されます。見どころを教えていただけますか?

 まず大きな視点としては、プラットフォームが大きく変化しつつあるITの世界において、A10ネットワークスがどのような方向に向かうのかということを感じていただきたいですね。そのうえで、A10ネットワークスが提供するさまざまな機能、サービスについて広く知っていただければ幸いです。

 A10はロードバランサだけの企業だと思っている方が、まだ多くいらっしゃいます。そういう方に、ADCやCGN、セキュリティという大きな機能を柱にA10ネットワークスがどのようなサービスを展開しているのか、それをどのように提供しているのかをお伝えしたいと思います。ADC分野は進化の速い分野ですから、その進化についてしっかりお伝えするのも、ベンダの役割だと思っています。

 とはいえ、険しい顔で難しい機能ばかりを語るつもりはありません。講演者はもちろん、会場のスタッフたちが笑顔でいるのを見ていただければ、私たちが深い信頼関係を築いていけるパートナーであると感じていただけるはずです。ともに成長するパートナーであるために、参加される方にもぜひ笑顔でA10 Forum 2014に来場していただけると嬉しいですね。

──本日はありがとうございました。

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