• 会員限定
  • 2022/03/17 掲載

世界のEV車種を徹底比較、アウディ・VW・テスラ・日産・トヨタのどれが人気になるか?

記事をお気に入りリストに登録することができます。
ここ最近、自動車業界でEVが大きな話題となっています。欧州委員会がガソリン車の販売を2035年に禁止する方針を打ち出しこともあり、世界中でエンジン車からのEVシフトの動きが加速しているのです。実際のところ、2021年頃から数多くのEVが日欧米の自動車メーカーから登場しています。本記事では、現在各自動車メーカーから販売されているEVを価格や性能の点で比較していきます。

執筆:モータージャーナリスト 鈴木健一 (鈴木ケンイチ)

執筆:モータージャーナリスト 鈴木健一 (鈴木ケンイチ)

執筆のメインフィールドは自動車関係。新車紹介から人物取材、メカニカルなレポートまで幅広く対応。特にインタビューを得意とする。見えにくいエンジニアリングやコンセプト、魅力などを分かりやすく説明できるよう心掛けている。年間3~4回の海外モーターショー取材を実施。レース経験あり。毎月1回のSA/PAの食べ歩き取材を約10年経験。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員、自動車技術会会員、環境社会検定試験(ECO検定)。

画像
日本を代表するEV、日産「リーフ(LEAF)」(第2世代)
(出典:日産)


アウディ:「e-tron」

 EVシフトを積極的に進めているのが欧州です。そうした欧州製EVの中でも先鋒的な存在となっているのが、独アウディの「e-tron」シリーズです。

画像
アウディの「e-tron」
(出典:筆者撮影)

 ラインナップとしては、大型SUVの「e-tron」とSUVクーペの「e-tron Sportback」をはじめ、スポーツセダンの「e-tron GT」、コンパクトSUVの「Q4 e-tron Q4」、「Q4 e-tron Sportback」などを揃えています。

 代表格となるのが、最初に登場した大型SUVの「e-tron」でしょう。“クワトロ”と呼ばれる4WD駆動システムを売りにするアウディらしく、モーター2つの4WD仕様で、電池は71kWhと95kWh、価格は935万円~1,256万円(2022年3月時点)となっています。最もハイパフォーマンスな「e-tron55」は、最高出力300kW(408馬力)・664Nmを誇ります。

フォルクスワーゲン:「タイカン」

 アウディと同じ独フォルクスワーゲン・グループに属するポルシェのEVは、4ドアのスポーツセダンの「タイカン」です。アウディと同じように2つのモーターの4WD仕様で登場した後に、モーター1つの後輪駆動車がエントリーモデル扱いでラインナップに加えられています。ポルシェらしく、トップモデルの「タイカン ターボS」は、93.4kWhの電池を積み、最高出力750馬力、0-100㎞/h加速2.8秒を誇ります。もちろん価格も2,468万円(2022年3月時点)ととびきりです。

画像
フォルクスワーゲンのポルシェEV「タイカン」
(出典:筆者撮影)

メルセデス・ベンツ:「The EQC」

 そして欧州プレミアムブランドの代表格である独メルセデス・ベンツ。こちらのEVはCセグメント相当のSUVとなる「The EQC」から日本に導入されています。こちらも2モーターの4WD。300kW(408馬力)・765Nmの高出力を誇り、80kWhの電池を積んで価格は960万円(2022年3月時点)からとなっています。現在は弟分の「The EQA」(640万円~、2022年3月時点)も発売されています。

画像
メルセデス・ベンツの「The EQC」
(出典:筆者撮影)

 アウディ、ポルシェ、メルセデス・ベンツといった欧州プレミアムブランドのEVを並べてみて分かるのは、たっぷりの電池と高出力なモーターを組み合わせた高額なモデルばかりということです。実際には、この後に本モデルより電池の少ない、値段の低いモデルも追加していますが、最初に投入したのは、高性能のリッチなEVでした。ある意味、プレミアムブランドだからこそできる、販売戦略と言えるでしょう。

 ちなみに、欧州にはフォルクスワーゲンの「IDシリーズ」や、オペルの「コルサe」、プジョーの「e-208」などのように、コンパクトハッチバックをEV化したモデルも存在します。これら車種は、日本の日産「リーフ」のライバルになるような、コストと性能のバランスをとったモデルです。

 ただし、プジョーの「e-208」は日本でも発売開始されていますが、「ID.3」は未導入。フォルクスワーゲンは、日本市場に対して、意外と慎重な姿勢をとっています。

テスラ:「Model 3」

 続いては米国のEV。その代表格はテスラになるでしょう。米国と言うよりも、世界でも珍しいEV専業メーカーであり、カリスマ経営者イーロン・マスク氏と合わせて、常に世界の耳目を集める存在です。

 そのテスラの現在の主力モデルが、コンパクトセダンの「Model 3」です。

画像
テスラの「モデル3」
(出典:筆者撮影)

 実は、これまでの主力であるセダンの「Model S」やSUVの「Model X」は、欧州プレミアムブランドと同じように、大量の電池を搭載した高額なハイパフォーマンスカーでした。ところが、「Model 3」は方針を転換し、エントリーモデルの1モーターの後輪駆動車を500万円以下の価格で売り出したのです。

 テスラは電池搭載量を公表していませんが、価格に合わせて搭載量を減らしたことは確実です。そして「Model 3」は、パフォーマンスの代わりに、インターフェース系の斬新さが売りとなっています。

 現車に触れると分かりますが、物理的なスイッチがとことん排除され、その多くが大画面のタッチスクリーンでの操作となっています。ガラケーなどからスマートフォンへの転換のような違いがあります。実際に「Model 3」は、電気駆動というよりも「新時代の乗り物」であることを強く主張しているのです。

日産:「リーフ(LEAF)」

 続いては日本のEVを紹介しましょう。日本を代表するEVと言えば、日産の「リーフ」です。2010年の発売から、すでに10年以上が経ち、今あるのは第二世代(記事冒頭の写真)。しかも、その間、電池火災がなかったというから驚くばかり。

画像
日産の「リーフ(LEAF)」(第1世代)
(出典:日産)

 今では価格もエントリーモデルが約330万円(2022年3月時点)まで下がっており、コスパと安全性の高さは、世界でも随一ではないでしょうか。ただし、走行性能は目立ったところがなく、ごくごく普通。インターフェース系もデザイン面でも目新しさはありません。世界初の本格量産EVという意味合いでは重要なモデルだけれど、ライバル続出の現在では、その個性と魅力が弱く感じられてしまいます。

【次ページ】ホンダ・マツダ・トヨタのEVを解説

関連タグ

あなたの投稿

関連コンテンツ

PR

処理に失敗しました

トレンドタグ

おすすめユーザー

会員登録で動画、資料に使えるホワイトペーパー、オンラインセミナー年間500本など、会員限定記事が​閲覧できる!​

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます