- 2022/11/30 掲載
トルコ経済成長率、第3四半期は前年比3.9%に減速
[アンカラ 30日 ロイター] - トルコ統計庁が30日発表した第3・四半期の国内総生産(GDP)は前年同期比3.9%増と、市場予想をやや下回ったほか、今年上半期から伸び幅が縮小した。高インフレや世界的な景気減速が内需と外需を圧迫した。
季節・日数調整済みの前四半期比では0.1%減となった。減少は新型コロナウイルスが大流行していた2020年第2・四半期以来となる。
個人消費は引き続き好調だった。
ロイター調査では、前年比4%増と予想されていた。上半期に7.5%以上の経済成長を遂げたことから、通年の成長率は5%と見込まれている。
エコノミストは、第4・四半期に成長がさらに鈍化すると予想している。
BurumcekciコンサルティングのHaluk Burumcekci氏は「第4・四半期に0.5%以上のマイナスにならなければ、(通年で)5%の成長目標を達成することはまだ可能なようだ」と述べた。
23年の見通しは不透明で、6月までに実施される総選挙で野党が勝利すれば、エルドアン大統領の経済政策が大幅に変更される可能性がある。
第2・四半期の前年比成長率は7.6%から7.7%に上方改定された。
トルコの主要貿易相手国の景気減速などを受けた内外需の減少トレンドにより、アナリストは下半期の成長鈍化を予測している。
昨年のトルコ経済は新型コロナウイルス流行から力強く立ち直り、過去10年間で最高となる成長率11.4%を達成した。
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