- 2022/12/02 掲載
米個人消費支出、10月は0.8%増と堅調
米経済活動の3分の2超を占める個人消費は堅調に増加したことを示し、高金利となった2022年第4・四半期の始まりに景気を力強く後押しする内容となった。
支出は労働市場の回復を背景とした賃金上昇や、カリフォルニア州での特別税還付(世帯により最高で1050ドル)、フードスタンプ(低所得者向け食料購入補助制度)受給者への生活費調整が押し上げた。
10月のPCE価格指数は0.3%上昇と、9月と同じ伸び率。前年同月比は6.0%上昇し、伸び率は9月の6.3%から鈍化した。
変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数は10月に前月比0.2%上がり、上昇率は9月の0.5%から縮小。10月の前年同月比伸び率は5.0%と、9月の5.2%から鈍化した。
米連邦準備理事会(FRB)は物価の指標としてPCE価格指数に注目しており、上昇率を前年比2%へ引き下げることを目指している。
他のインフレ指標は鈍化の兆しを見せている。10月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比伸び率が8カ月ぶりに8%を下回った。
FRBは今年3月以降に政策金利をゼロ近辺から375ベーシスポイント(bp)引き上げ、現在は3.75%─4.00%の範囲に設定している。
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