- 2022/12/07 掲載
中南米ソブリン債、外部要因に耐性=フィッチ
リサーチノートの中で、米連邦準備理事会(FRB)や多くの中南米諸国中央銀行の積極的な利上げが、中南米の高インフレ抑制に寄与すると指摘。「予想を上回る2022年の財政状況は、中南米のソブリン債が来年に厳しさを増す国際情勢を乗り切る助けになる」とした。
一方、米国で「緩やかな」リセッション(景気後退)が起こる可能性が、メキシコおよび中米とカリブ海地域の一部の国々に悪影響を及ぼすと指摘した。このような影響が予想されるのは米経済との緊密な貿易・金融関係や、これらの国々の出稼ぎ労働者による多額の本国送金が要因だ。
穀物や金属など中国へのコモディティー(商品)輸出に大きく依存する南米諸国が中国経済の減速による影響を受けるとの見方も示した。
また、メキシコなどで近年勢力を増している中道左派や左派の政党による「ミクロ経済介入」リスクを指摘した。
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