- 2022/12/07 掲載
中国の不動産債券、支援策で回復の兆し 海外投資家は様子見
中国人民銀行(中央銀行)と銀行規制当局による支援策に後押しされ、パワーロング・リアル・エステート・ホールディングス(宝龍地産控股やカントリー・ガーデン・ホールディングス(碧桂園控股有限公司)などのドル建てハイイールド債は、11月下旬以降上昇した。
ただ、こうした上昇は、発行体が増資計画を発表した一部の債券に限られた動きであり、外国人投資家はなお様子見を続けている。
CSOPアセット・マネジメントのアジア債券ポートフォリオマネージャー、アレッサンドロ・ズー氏は「中国の不動産債券の発行体が、かつてのような持続的な資金流入を集めるのは依然として困難」と指摘。「グローバルな資産運用会社から大きな資金配分を受けるには、ファンダメンタルデータが十分でない」とした。
モーニングスターのデータによると、外貨建て中国債券ファンドは2021年に資金が流出した後、今年1─11月はわずか2006万ドルの流入にとどまっている。
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