• 2022/12/14 掲載

米国株、CPI伸び鈍化で年末ラリーへ期待高まる

ロイター

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[ニューヨーク 13日 ロイター] - 米株式市場で年末に向けての相場上昇期待が高まっている。13日に発表された11月消費者物価指数(CPI)の伸びが予想を下回り、市場心理が改善したためだ。

歴史的に見ると12月は米国株の地合いは強く、アルマナクのストック・トレーダーによると1950年以降の平均上昇率は1.5%。一方で今年はこのCPIや連邦公開市場委員会(FOMC)といった重要イベントが続く中で投資家がリスク回避姿勢を維持したため、月初めから約1.5%値下がりしている。

しかし11月CPIの前月比上昇率は0.1%と予想の0.3%より低く、前年比上昇率は7.1%と昨年12月以降で最低の伸びにとどまった。これを受け、今年になって資産価格に大打撃を与えてきた米連邦準備理事会(FRB)の利上げは今後ペースが緩むとの楽観論が広がった。

ノースウエスタン・ミューチュアル・ウエルス・マネジメント・カンパニーのブレント・シュッテ最高投資責任者は「今は正念場の1週間で、この(CPIという)第1関門を突破したのは間違いない。明日(14日)になれば(FOMCの)結果も分かるだろうが、FRBのメッセージはよりバランスの取れた内容になると考えている。年末にかけて追い風が吹く態勢が整った」と述べた。

またナティクシスのポートフォリオマネジャー、ジャック・ヤナシエビチ氏は「ポジションは依然としてかなり弱気的で、今は弱気派の退出につながる状況ではない。だからこそ年末に向けて(買い戻しを迫られる)スクイーズが起きるリスクがある」と指摘した。

UBSが9日に公表した指標によると、アクティブ運用型ファンドマネジャーの株式ポジションは過去平均を相当下回っている。それでも数週間前に記録した過去最低圏からは持ち直したという。

FOMCについて投資家は既に、利上げ幅が前回までの75ベーシスポイント(bp)から50bpに縮小される展開は織り込んだ。むしろ注目はFOMCメンバーが想定する利上げの最終到達点に移っている。13日の金融市場では、インフレ鈍化に伴ってFRBの利上げ縮小が来年にかけて続き、3月に打ち止めになるというシナリオの実現確率が切り上がった。

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