- 2026/07/10 掲載
メタ、コーディングAI市場へ攻勢──低価格モデルAPIを投入
APIの利用価格は、100万入力トークンあたり1.25ドル、100万出力トークンあたり4.25ドルに設定され、新規利用の開発者には20ドル分の無料クレジットが付与される。この価格帯は、競合するオープンAIやアンソロピックが提供する同等クラスのモデルの約25%の水準にとどまる。低価格を武器に、すでに米クラインや米レプリット、米ボックスなどの企業が初期パートナーとして同APIを組み込んだ開発を進めている。
今回の製品投入を主導したのは、2025年6月にメタの初代最高AI責任者(Chief AI Officer)に就任したアレクサンダー・ワン氏が率いる新設部門「Meta Superintelligence Labs」だ。ワン氏はAIデータ基盤企業の米スケールAIを創業し、同社を評価額290億ドル規模に成長させた実績を持つ。メタは2026年5月に約8000人の人員削減を通告すると同時に、約7000人をAI関連職種に再配置する組織再編を断行しており、Muse Spark 1.1のリリースはこの新体制下で開発された商用化路線の第1弾に位置付けられる。
現在、AI業界ではオープンAIの「GPT-5.5」、アンソロピックの「Claude Opus 4.8」、米スペースXAIの「Grok 4.5」など、コーディングやエージェント機能に優れた高性能モデルが相次いでリリースされている。メタは自社のデータセンターインフラを活用した低価格なAPIを市場に投入し、急成長するAIコーディング市場での競争に本格参入する形となる。
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