• 2026/07/10 掲載

メタ、コーディングAI市場へ攻勢──低価格モデルAPIを投入

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米メタは7月9日、エージェントタスクやコーディングに特化したマルチモーダルAIモデル「Muse Spark 1.1」を発表し、同社初となる開発者向けの有料API「Meta Model API」の米国でのパブリックプレビューを開始した。入力100万トークンあたり1.25ドルという低価格を設定し、米オープンAIや米アンソロピックが先行するAIソフトウェア開発市場に参入した。
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(画像:本文をもとに生成AIで作成)
 新モデルのMuse Spark 1.1は複雑な推論や外部ツールの使用、マルチエージェントの統合管理といったコーディングタスクに特化している。100万トークンのコンテキストウィンドウを備え、作業状態を維持しながら複数のアプリケーションを横断した操作が可能となる。AIエージェントのソフトウェアエンジニアリング能力を測る評価指標「SWE-Bench Pro」では61.50%のスコアを記録し、他社の最新モデルを上回った。

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【図版付き記事はこちら】
メタは急成長するAIコーディング市場に本格参入する
(画像:本文をもとに生成AIで作成)

 APIの利用価格は、100万入力トークンあたり1.25ドル、100万出力トークンあたり4.25ドルに設定され、新規利用の開発者には20ドル分の無料クレジットが付与される。この価格帯は、競合するオープンAIやアンソロピックが提供する同等クラスのモデルの約25%の水準にとどまる。低価格を武器に、すでに米クラインや米レプリット、米ボックスなどの企業が初期パートナーとして同APIを組み込んだ開発を進めている。

 今回の製品投入を主導したのは、2025年6月にメタの初代最高AI責任者(Chief AI Officer)に就任したアレクサンダー・ワン氏が率いる新設部門「Meta Superintelligence Labs」だ。ワン氏はAIデータ基盤企業の米スケールAIを創業し、同社を評価額290億ドル規模に成長させた実績を持つ。メタは2026年5月に約8000人の人員削減を通告すると同時に、約7000人をAI関連職種に再配置する組織再編を断行しており、Muse Spark 1.1のリリースはこの新体制下で開発された商用化路線の第1弾に位置付けられる。

 現在、AI業界ではオープンAIの「GPT-5.5」、アンソロピックの「Claude Opus 4.8」、米スペースXAIの「Grok 4.5」など、コーディングやエージェント機能に優れた高性能モデルが相次いでリリースされている。メタは自社のデータセンターインフラを活用した低価格なAPIを市場に投入し、急成長するAIコーディング市場での競争に本格参入する形となる。

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