- 2026/07/03 掲載
【保存版】帰ってきたClaude Fable 5を使い倒せ、「重い仕事」が続々時短…神ワザ10選
連載:きょうから使える生成AI仕事術
X(旧 Twitter)@SuguruKun_ai では8万人超のフォロワーを持つ“ChatGPT ガチ勢”として知られる。2024年にAI研修・受託開発に特化した Uravation を創業し、上場企業や自治体への生成系AI導入支援・研修を提供。独自プロダクトとして話しかけるだけでスライド資料を自動生成する「SUGUKURU AI」をリリース。執筆・講演・メディア連載などでも活躍中。著書に『AIエージェント仕事術』(SBクリエイティブ)。
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今までと別次元…「優秀な部下」から「丸ごと任せる右腕」へ
「AIのモデルって毎月のように新しいのが出ますけど、正直どれを使えばいいのか分からなくなってきました」先日、ある製造業の経営企画部門で研修をしていたとき、参加者の方からこんな質問をいただきました。これ、めちゃくちゃ共感しました。
そんな中、2026年6月9日(米国時間)、アンソロピックがこれまでの「どれを選ぶか」の議論を一段リセットする新モデルを発表しました。それが「Claude Fable 5(クロード・フェーブル5)」です。これまで最上位だったOpusの“さらに上”に位置する新しい階級(Mythosクラス)の第1号で、Claude 5世代の最初のモデルでもあります。
ポイントは、これが研究者向けの限定モデルではなく、私たちが普段使っているClaudeの画面からそのまま使えることです。実際に私も発表当日から業務で使い倒していますが、体感としては「優秀な担当者」から「丸ごと任せられる右腕」への変化に近い。特に、何時間もかかる複雑な仕事を一発の指示で最後までやり切る力が明らかに別物です。
この記事では、Fable 5で何が変わったのかを整理した上で、非エンジニアの方でもコピペでそのまま使える実務プロンプト10選をお届けします。
凄さが分かる、まず試してほしい「5分即効」プロンプト3選
Claudeの画面でモデルを「Fable 5」に切り替えてから試してください。
■1-1.「丸1日級」の仕事を一発で任せる(企画書一式の作成)
プロンプト
社内で「生成AIの全社展開プロジェクト」を提案します。以下をすべて一度に作成してください。
1. 経営会議向けの企画書(背景/目的/推進体制/スケジュール/概算予算の構成で、A4換算3枚程度)
2. 想定される反対意見と回答集(10問。慎重派の役員を想定)
3. 承認後90日間の実行計画(週単位、担当ロール付き)
前提条件:
- 従業員800名の製造業、AI利用経験者は1割程度
- 予算上限は年間500万円
- 情報システム部門はセキュリティに慎重
3つの成果物の間で、数字・体制・スケジュールに矛盾が出ないようにしてください。
従来のモデルだと「企画書→想定問答→実行計画」を別々に頼んで、後から数字のズレを直す作業が発生しがちでした。Fable 5は長く複雑なタスクほど他モデルとの差が開くとアンソロピック自身が説明している通り、複数の成果物を「矛盾なく」一気に仕上げる力が段違いです。研修先の経営企画部門でこれを見せたところ、「資料作成の前工程が丸ごと消える」とどよめきが起きました。
時短効果
手作業半日~1日 → Fable 5で15分(確認込み)。
■1-2. 大量資料の「矛盾・抜け漏れ」を横断チェックさせる
プロンプト
これから複数の社内資料を貼り付け(または添付)します。あなたは経営会議の事務局担当です。
以下の観点で資料を横断チェックし、指摘一覧を作成してください。
1. 資料間で数字が食い違っている箇所(売上、人数、日付など)
2. 用語の不統一(同じものを別の名前で呼んでいる箇所)
3. 結論と根拠がつながっていない箇所
4. 経営層から突っ込まれそうな「説明が弱い」箇所
指摘は「資料名/該当箇所/問題点/修正案」の表形式で。
推測で断定せず、資料に書かれていないことは「要確認」と明記してください。
---
(ここに会議資料を貼り付け or 添付)
最後の一文が安全弁です。AIは隙間を「それらしく」埋めようとするので、「書かれていないことは要確認と明記」と指示しておくと捏造(ねつぞう)を防げます。Fable 5は長い資料を読んだときの判断の一貫性が向上しており、20ページ超の資料セットでも前半の指摘基準が後半でブレにくいのが実感値です。
時短効果
会議前の資料突き合わせ2~3時間 → 20分。
■1-3. 自分の仕事の「Fable 5の使いどころ」を診断させる
プロンプト
私の業務内容を伝えるので、新しいClaude Fable 5(長時間の複雑なタスクに強い最上位モデル)を使うべき業務と、従来モデルで十分な業務に仕分けしてください。
【私の業務】
- 役職:(例:営業企画課長)
- 定例業務:(例:週次の売上レポート作成、部内会議の運営)
- 重い業務:(例:四半期の事業計画策定、新規施策の企画書作成)
出力:
1. Fable 5に任せるべき業務トップ3(理由と、最初に投げる指示文の例つき)
2. 従来モデル・他のAIで十分な業務
3. AIに任せるべきでない業務
新モデルが出るたびに「全部これでやればいい」となりがちですが、後述の通りFable 5は最も高価なモデルでもあります。重い仕事はFable 5、軽い仕事は従来モデルという使い分けの感覚を、AI自身に整理させるのがこのプロンプトです。研修の冒頭でこれをやると、参加者それぞれの「自分ごと化」が一気に進みます。
【解説】Fable 5が“別格”な理由、Mythosとはどう違う?
ここで、Fable 5の正体を整理します。Claudeのモデルはこれまで、上からOpus(最高性能)/Sonnet(バランス型)/Haiku(高速・軽量)の3段構成でした。Fable 5はこのOpusのさらに上に新設された「Mythosクラス」という階級に属します。
実はアンソロピックは、一般公開前のフロンティアモデルを「Claude Mythos」として一部の承認組織に限定提供してきました。今回発表されたのはその正式版にあたる2つのモデルです。
| Claude Mythos 5 | 制限を一部解除した版。米政府と連携するサイバー防御プログラム(Project Glasswing)のパートナーなど、承認された組織のみが利用可能 |
| Claude Fable 5 | 同じモデルに一般利用向けの安全対策を組み込んだ版。誰でも使える |
つまりFable 5とMythos 5は、中身は同じモデルで、違いは安全対策(セーフガード)だけです。サイバー攻撃・生物化学・モデル蒸留(知識の不正抽出)に関わる危険なリクエストを検出すると、自動的に一段下のOpus 4.8が代わりに応答する仕組みが入っています。
アンソロピックによれば、このフォールバックが発動するのは全セッションの5%未満。普通にビジネスで使う分には、ほぼ意識する必要はありません。
ベンチマークの数字を見ると、Fable 5の特徴がよく分かります。
| 評価項目 | Fable 5 | Opus 4.8 (従来最上位) |
| SWE-bench Verified (実務的なソフトウェア修正) |
95.0% | 88.6% |
| SWE-bench Pro (より難度の高い開発タスク) |
80.0% | 69.2% |
| FrontierCode Diamond (最難関コーディング) |
29.3% | 13.4% |
| GDPval-AA (実務的な知識労働の総合評価・Elo) |
1932 | 1890 |
注目してほしいのは、問題が難しくなるほど差が開いていることです。標準的なタスク(SWE-bench Verified)では6ポイント強の差ですが、最難関のFrontierCodeでは2倍以上のスコア差になっています。アンソロピック自身も「長く複雑なタスクほど、他のモデルに対する優位性が大きくなる」と説明しています。
実例も強烈です。決済企業のストライプ(Stripe)は、5000万行規模のRubyコードベースの移行作業で、従来2カ月かかっていた分量をFable 5が1日で完了したと報告しています。また創薬の分野では、タンパク質設計の専門家の作業が約10倍高速化したという事例も公開されています。
7日までサブスクで試せる、Fable 5が真価を発揮する仕事は?
「コーディングの話でしょ? 自分には関係ない」と思った方、ちょっと待ってください。ここでいう「長く複雑なタスク」は、ビジネス文書の世界では事業計画の策定、大量資料の分析、複数成果物の整合性を保った作成にそのまま当てはまります。後半のプロンプト集で、その使い方を具体的に紹介します。
気になる料金です。API経由の利用料は入力100万トークンあたり10ドル、出力100万トークンあたり50ドル。これはOpus 4.8のちょうど2倍で、一般提供されているAIモデルとしては世界で最も高価な部類です。
ただし、個人で使う分にはAPIを直接触る必要はありません。執筆時点の提供状況は以下の通りです。
- 使える場所:
Claudeのアプリ(Web/デスクトップ/モバイル)、Claude Code、API、主要クラウド(AWSなど)- 対象プラン:
Pro/Max/Team/Enterprise(シートベース)- 2026年7月7日まで:
上記プランで追加料金なしで利用可能- 7月8日以降:
利用量に応じたクレジット購入制に移行予定
つまり今は「お試し期間」です。モデル選択メニューから「Fable 5」を選ぶだけで使えるので、重い業務をいくつか投げて「自分の仕事でどれだけ差が出るか」を見極めるなら今がチャンスです(このあたりの提供条件は変更される可能性があるため、利用前に公式情報をご確認ください)。
さあ、ここからが本題です。研修先で実際に試して効果が高かった使い方を、業務別に7つ紹介します。 【次ページ】【保存版】2週間→1日もザラ…職種別・超実用プロンプト7選
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