- 2022/12/22 掲載
欧米年末商戦、インフレ下で明暗分かれる 美容品や低価格品好調
23日は米国では小売店への来客数がブラックフライデーに次いで今年2番目の高水準になると見込まれているが、これまでのところ商戦の出足は厳しく、客足データを提供するPlacer.AIによると、衣料品や電化製品など多くの分野で来店者数は前年から減っている。
食品やエネルギー料金の値上がりで消費者の「選択志向」は強まっているという。電化製品などの裁量支出は10日からの1週間の前年比5%減少した。
一方、手頃価格で贅沢を楽しむため、スキンケアなどの美容関連製品や装飾品、ハンドバックなどの販売は好調という。
デジタルコンサルティング会社パブリシス・サピエントの北米小売戦略責任者、ヒルディング・アンダーソン氏によると、オフィスやパーティーのために化粧品や香水などを買い求める人が多く、「手頃価格で楽しむ贅沢」の対象として、美容関連製品の販売が伸びているという。
節約志向の高まりでダラー・ゼネラルのようなディスカウントストアの販売も好調。Placer.AIによると1ドルショップなどディスカウントストアの来客数は前年比1.1%増加している。
35ドルのクリスマスツリーや1.25ドルのオーナメントの売れ行きは好調で、ダラー・ゼネラルのホリデー向け商品の拡充は奏功している。
スペインのアパレル大手インディテックス傘下のファッションブランド「ザラ」も競合他社よりも好調。同社は高級ブランドで購入していた層を取り込むため、比較的価格の高い製品を拡充、11月から5週間の売上高は前年同期比12%増加した。
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