街角景気、３カ月連続悪化＝物価高に懸念の声―１月

内閣府が８日発表した１月の景気ウオッチャー調査によると、街角の景況感を示す現状判断指数（季節調整値）は４８．５と、前月比０．２ポイント低下した。３カ月連続のマイナス。光熱費を中心とした物価上昇を背景に、消費者が節約志向を強めることへの懸念が高まった。基調判断は「持ち直しの動きが見られる」に据え置いた。

調査期間は１月２５～３１日。家計動向関連では、小売りとサービスが低下した。物価高を受け、「買い控えが顕著になっており、消費は厳しい状況になっている」（東北のスーパー）などの声が上がった。

２～３カ月先の見通しを示す判断指数は２．５ポイント上昇の４９．３と２カ月連続のプラス。新型コロナウイルスの感染症法上の分類が５類に引き下げられることを受け、「客の意識が良い方向に向かうと予想する」（東海の都市型ホテル）などの声が聞かれた。

【時事通信社】