- 2023/02/14 掲載
東芝、業績予想を下方修正=買収交渉に影響も―23年3月期
東芝は14日、2023年3月期の連結業績予想を下方修正し、本業のもうけを示す営業利益が前期比40.2%減の950億円(従来予想1250億円)になる見通しだと発表した。東芝に対しては、国内ファンドの日本産業パートナーズ(JIP)陣営が2兆円規模での買収を提案しているが、業績悪化は今後の交渉に影響を及ぼす可能性がある。
子会社の株価下落で減損損失を計上するなど一過性の要因に加え、部材不足で生産が滞ったことや輸送費の高騰、ハードディスクドライブ(HDD)事業の市況悪化の影響などが業績を押し下げた。売上高予想も0.5%減の3兆3200億円(従来予想3兆3500億円)に下方修正した。
東芝は同日、JIP陣営による買収提案について渡辺章博取締役会議長のコメントを発表。「ステークホルダー(利害関係者)の利益最大化に向け、必要な交渉を行う」と表明した。さらに、「最終的な結論を早急に出し、新たなステージに向けて始動していくことが重要だ」と提案の精査を急ぐ姿勢を示したが、具体的な検討スケジュールは示さなかった。
【時事通信社】 〔写真説明〕東芝のロゴ(AFP時事)
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