- 2023/02/21 掲載
午前の日経平均は小反落、値がさ株軟調 様子見で方向感欠く
日経平均は45円安と小幅に反落してスタートし一時は約170円安の2万7359円12銭まで下落したが、売りが一服すると値を戻した。その後はプラス転換する場面gはあったものの買いの勢いは続かず、全般的に方向感は乏しかった。
物色動向では、中国景気の回復期待を背景に素材セクターがしっかりだった。前日に下落したセクターが買われるなど「様子見姿勢も強い中、循環的な動きが続いている」(国内証券・ストラテジスト)との声が聞かれた。
足元の日経平均は膠着感が強くなっている。今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の公表や日銀の次期正副総裁候補の所信聴取を控えており、積極的な売買は手控えられている。複数の米連邦準備理事会(FRB)当局者から、前回のFOMCで実施したよりも大幅な利上げが必要だった可能性があるとの発言が出ており「FOMCメンバーの中で同様の意見を持つ人がどのくらいいるのか、議事要旨で見極めたい」(T&Dアセットマネジメントのチーフ・ストラテジスト兼ファンドマネージャー、浪岡宏氏)との指摘が出ている。
目先の日経平均については、次のFOMCまで模様眺めムードが続きやすく「2万7000円台での推移が継続するのではないか」(浪岡氏)という。
TOPIXは0.07%高の2001.13ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は1兆1280億2200万円だった。東証33業種では、鉱業、石油・石炭製品、非鉄金属など22業種が値上がり。一方、陸運業、空運業、銀行業など11業種は値下がりした。
個別では、ホシデンが5.9%高と大幅続伸した。旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスが同社株を5.26%保有していることが20日に関東財務局に提出した大量保有報告書で分かり、株主還元強化などへの思惑が先行する形となった。
値がさ株の一角は売られ、ファーストリテイリングが1.1%安、ソフトバンクグループは0.7%安。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1134銘柄(61%)、値下がりが603銘柄(32%)、変わらずが99銘柄(5%)だった。
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