• 2023/02/21 掲載

FSB、コモディティー市場の集中度に警鐘 損失波及リスクも

ロイター

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[ロンドン 20日 ロイター] - 20カ国・地域(G20)の金融当局でつくる金融安定理事会(FSB)は20日、新型コロナウイルスの流行やウクライナ戦争でコモディティー市場の弱点が浮き彫りになったとする報告書をまとめた。同市場は企業・銀行・取引所・清算機関の集中度が高く、経済全体に損失が波及するリスクがあるとした。

ロンドン金属取引所(LME)のニッケル高騰劇を除けば、市場に大きな混乱は起きておらず、金融システムへの影響は限られているとしながらも、ニッケル高騰の余波で、市場全般の大口ポジションの集中と不透明度に対する懸念が強まったとしている。

市場は不透明な店頭取引や取引所外取引に移行することでストレスに適応しているとも指摘。こうした取引では証拠金の規制が緩く、市場と銀行の関係が複雑になっているとの見方を示した。

トレーディングでは、金融機関ではない少数の取引会社が並外れた役割を担っているとも分析。

「こうしたコモディティー部門の集中ならびに相互連鎖に加え、レバレッジを効かせた大規模なコモディティー取引業者、標準化が進んでいない証拠金慣行、不透明な店頭市場が存在しており、こうした要素が全て重なって損失が増幅されかねない」としている。

コモディティー市場の脆弱性は、ノンバンク金融仲介機関の脆弱性に似ており、対応が進められているとも指摘。

FSBのクノット議長(オランダ中央銀行総裁)は「われわれは証拠金・担保の請求に対する市場参加者の流動性の備えを強化し、規制報告上のデータ不足を特定するため作業を進める」と表明した。

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