- 2023/02/21 掲載
ユーロ圏総合PMI、2月速報9カ月ぶり高水準 サービス好調
ロイターがまとめた予想は50.6だった。
S&Pグローバルのチーフビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は、「2月のユーロ圏の企業活動は予想を大きく上回り、9カ月ぶりの高成長となった。サービス業の回復が寄与した」と指摘。「2月のPMIは、四半期ベースで0.3%弱のGDPの伸びとおおむね合致する」と述べた。
需要は2022年半ば以来初めて増加し、企業は再び従業員数を増やした。新規事業指数は48.9から50.6に上昇した。
サービスPMIは50.8から53.0に上昇。市場予想中央値の51.0を大きく上回った。
景気後退懸念が後退し、先行きに対する楽観的な見方が再び広がった。事業見通し指数は61.2から61.5へと上昇し9カ月ぶりの高水準となった。
半面、製造業の景況感は悪化。PMIは予想に反して48.8から48.5に低下した。市場予想は49.3だった。
しかし生産指数は48.9から50.4に上昇し、昨年5月以来の50越えとなった。投入コストはほとんど上昇せず、販売価格に相当する産出価格は61.6から58.3へ低下し約2年ぶりの低水準となった。
ウィリアムソン氏は「ここ2年、工場を悩ませたパンデミック関連の納期の遅延が是正された。価格決定権がサプライヤーから工場購買担当者に移り、生産者物価の上昇を抑えた」と述べた。
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