［１４日　ロイター］ - 中国発の動画投稿アプリ「ＴｉｋＴｏｋ（ティックトック）」の運営会社は、親会社である中国企業の字節跳動（バイトダンス）からの独立を検討している。米国の国家安全保障を巡る懸念に対処するためで、ブルームバーグ・ニュースが１４日、消息筋の話として伝えた。

独立は最終手段として検討課題に上っている。計画が実行に移されるのは米安全保障当局に示した既存の提案が認められなかった場合に限られ、身売りや新規株式公開（ＩＰＯ）につながる可能性があるという。

ティックトックとバイトダンスはロイターのコメント要請に応じなかった。

ティックトックは対米外国投資委員会（ＣＦＩＵＳ）により安全保障の観点から審査を受けており、昨年には米議会の懸念を払拭するための計画に基づいて多数の対策を実施することに合意した。

ブルームバーグ・ニュースによると、ＣＦＩＵＳの審査は停滞しており、ティックトックは同社の計画が米国での事業継続に十分かどうか分からない状態に置かれている。ただＣＦＩＵＳのメンバーはティックトックの提案の受け入れに消極的だという。