• 2023/03/22 掲載

複合機、需要開拓に奔走=オフィス回帰も先行き厳しく―メーカー各社

時事通信社

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コピーやプリンター機能などが一体となった複合機を巡り、メーカー各社が新たな需要開拓に奔走している。新型コロナウイルスによる外出自粛からの反動でオフィスに人が戻り、足元の出荷は回復傾向。しかし、「ペーパーレス化などで先行きは厳しい」(業界関係者)との危機感も強い。業務効率化を進める中小企業向けや、在宅勤務でも使いやすいコンパクト型など、糸口を探っている。

リコーが2月に発売した新型複合機は、紙の文書の電子保存や名刺の読み取りが可能。電子帳簿保存法により、来年1月から電子データで受け取った請求書などの書類の電子保存が義務付けられることなどに対応した。リコージャパンの石井晃オフィスプリンティング事業センター長は「中堅・中小企業のデジタル化は市場の拡大余地が大きい」とみる。

キヤノンは、コロナ禍を機に在宅勤務など働く場所が多様化したことに着目。自宅などでも使いやすいコンパクトな複合機や、取り込んだ文書のクラウド管理などの機能を備えたカラーレーザープリンターを昨年11月から順次投入した。

インクジェット式が主力のセイコーエプソンが狙うのは、業務効率化を進める病院や学校だ。同社の調べではオフィスの電力消費に占めるプリンター・複合機の割合は10%。インクジェットは熱でトナーを溶かすレーザー式に比べ消費電力が少ないといい、導入による節電効果の試算サービスも行う。エプソン販売の鈴村文徳社長は「電気代が上がったこの2、3カ月で引き合いが増えた」と手応えを示す。

業界団体のビジネス機械・情報システム産業協会(東京)によると、2022年の複写機・複合機の出荷額は前年比29%増。コロナ禍の外出自粛の反動で海外を中心に需要が回復した。

【時事通信社】 〔写真説明〕セイコーエプソンのインクジェット式複合機(同社提供)

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