- 2023/03/30 掲載
午後3時のドルは小幅安132円半ば、持ち高調整の売り優勢
ドルは仲値にかけて、実需の売り買いが交錯。国内輸出企業による売りで132円半ば付近まで下落したものの、その後、国内輸入企業による買いでじりじりと下げ幅を縮小し、132円後半まで水準を戻す場面があった。
前日の海外市場ではドルは一時132.89円付近まで上昇。年度末に絡んでまとまった円売りが断続的にでていたほか、欧米の金融システムに対する過度な懸念が和らいだことから、一旦ポジションを落としていたドルを買い戻す動きがでたとみられる。
ステート・ストリート銀行の東京支店長、若林徳広氏は、「一目均衡表の雲のねじれの133円手前を抜けるかが、短期的なドル/円のターニングポイントになる」と指摘。同水準を抜ければ、100日移動平均線の134円付近や雲の上の135円付近が視野に入る一方、抜けなければ130円付近まで下落する可能性があるという。
ドル/円は期末絡みのフローが一服しつつある中、新年度となる4月以降の動向に注目が集まる。
三菱UFJ信託銀行の資金為替部マーケット営業課課長、沖本恭章氏は、金融システム不安を背景に米利上げが最終局面に入ってきている一方、植田新日銀体制下での金融正常化が意識されやすいとし、「ドルは上値が重くなっていく。ただ、貿易赤字を背景とした実需によるドル買い/円売りは継続するとみられ、過度な円高にはならない」との見方を示す。4月ー6月にかけては125-135円を中心としたレンジを予想する。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 132.45/47 1.0840/44 143.59/63
午前9時現在 132.54/56 1.0841/45 143.70/74
NY午後5時 132.84/88 1.0843/47 144.05/09
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