- 2023/04/08 掲載
米バリューアクト、セブン&アイの発表批判 「具体的な回答ない」
[東京 7日 ロイター] - 米バリューアクト・キャピタルは7日、前日にセブン&アイ・ホールディングスが発表した社外独立取締役らの声明について、明確かつ具体的な回答は得られなかったと批判した。ロイターの取材に文書で回答した。
バリューアクトはセブン&アイの4.4%の株式を持ち、コンビニ事業の分離や取締役4人の退任などを提案、9項目の質問を送り6日の決算発表に合わせて回答するよう求めていた。セブン&アイの独立社外取締役8人は6日、「すべての取締役がコンビニ事業の成長加速とスーパー事業の再編を含む戦略の実現を通じて企業価値最大化に専念する」などと表明していた。
これについてバリューアクトは、9項目の質問に対する明確かつ具体的な回答がなかったとコメントし、セブン&アイは説明を回避し曖昧で分かりにくい状態が続いていると批判。「多くのステークホルダーの不満に一貫して対処する姿勢を見せていない」と指摘した。
セブン&アイは前日、取締役会の改革案を4月中旬に公表し5月の株主総会に諮ることを明らかにした。バリューアクトは、株主総会でセブン&アイの取締役14人のうち4人の再任に反対し別の候補を推薦する意向を示しており、今回の文書で「新しい取締役候補に投票する機会を株主に提供することを心待ちにしている」とコメントした。
関係者によると、バリューアクトが退任を求めている4人にはセブン&アイの井阪隆一社長が含まれている。
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