- 2023/04/10 掲載
午前の日経平均は続伸、米雇用統計通過で安心感 半導体は軟調
日経平均は140円高で寄り付いた後、一時前営業日比で約219円高の2万7737円49銭まで上げ幅を拡大した。前週末発表の3月米雇用統計はおおむね市場予想通りの内容で、岡三証券の松本史雄チーフストラテジストによると「現段階では労働市場は依然強いことが確認され、景気への過度な懸念が和らいだことが東京市場の追い風となった」という。雇用統計発表後に進んだドル高/円安も株価を支えた。
ただ、買い一巡後は戻り待ちの売りにも押され、日経平均は上値の重い展開となった。
松本氏は「先週大きく下げていたことから、海外市場次第の面もあるが早ければきょうにも(日経平均は)2万7800円までは回復するだろう」とみている。
TOPIXは0.57%高の1976.55ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は9282億5500万円。東証33業種では、パルプ・紙以外の32業種が値上がりした。
個別では、指数寄与度の大きいファーストリテイリングが1.3%高としっかりだったほか、海運株も堅調で日本郵船が3.1%高、川崎汽船は2.9%高だった。一方、東京エレクトロンやアドバンテストは軟調。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1262銘柄(68%)、値下がりは465銘柄(25%)、変わらずは108銘柄(5%)だった。
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