- 2023/04/11 掲載
中国CPI、3月は21年9月以来の低い伸び PPIは2.5%下落
[北京 11日 ロイター] - 中国国家統計局が11日発表した3月の消費者物価指数(CPI)は前年比0.7%上昇した。伸び率は前月の1.0%から鈍化し、2021年9月以来の低水準となった。食品価格の下落が背景。ロイターがまとめた市場予想は1.0%上昇だった。
経済の回復ペースにばらつきがある中、需要低迷が続いていることを示した。
国泰君安国際のチーフエコノミスト、周浩氏は「3月のインフレデータは中国経済がディスインフレプロセスにあることを示すもので、需要促進に向けた金融緩和余地が拡大している」と指摘した。
食品価格は前年比2.4%上昇と、2月の2.6%から伸びが減速した。前月比では1.4%下落した。
CPIは前月比で0.3%下落。市場予想は横ばい。2月は0.5%下落だった。
政府は23年のCPI上昇率目標を平均3%程度に設定している。22年のCPIは前年比2%上昇した。
生産者物価指数(PPI)は前年比2.5%下落し、市場予想と一致した。20年6月以来の大きな落ち込みとなった。PPIの下落は6カ月連続。2月は1.4%下落していた。
前月比では変わらずとなった。2月も変わらずだった。
最近発表された3月のデータでは、サービス部門が力強い回復を示す一方、輸出受注の低迷を背景に製造業の勢いが失速。回復が一様でない状況が示されている。
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