- 2023/04/11 掲載
中国新規銀行融資、3月は3.89兆元に増加 第1四半期は過去最高
ロイターがまとめた市場予想(3兆2400億元)も上回った。
第1・四半期の新規銀行融資は、過去最高の10兆6000億元。これまでの過去最高だった前年同期の水準を27%上回った。
中国当局が景気回復を下支えするため、緩和的な政策を維持し、銀行に企業向け融資の拡大を促したことが背景。金融機関が年初に前倒しで融資を実行する傾向があることも寄与した。
昨年12月のゼロコロナ政策解除などを受けて信用需要は上向き始めている。ただ、今後の失速を懸念する声も出ている。
ピンポイント・アセット・マネジメントのチーフエコノミストは「3月の与信は予想を大幅に上回った。第1・四半期の信用の伸びを踏まえると、今後数四半期で成長が急回復する可能性が高い」と述べた。
3月は住宅ローンを中心とする家計向け融資が1兆2400億元と、前月の2081億元から急増。企業向け融資は2兆7000億元で前月の1兆6100億元を上回った。
3月のマネーサプライM2の前年比伸び率は12.7%。ロイターがまとめた市場予想と一致した。2月は12.9%だった。
3月の元建て融資残高は前年比11.8%増加。2月は11.6%増、市場予想は11.7%増だった。
3月の社会融資総量残高は前年比10%増。2月の9.9%増から加速した。
社会融資総量は、通常の銀行融資に加え、新規株式公開、信託会社の融資、債券発行などを含む広義の与信・流動性を示す。
3月の社会融資総量は5兆3800億元。2月は3兆1600億元、ロイターがまとめた市場予想は4兆5000億元だった。
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