- 2023/04/12 掲載
GMがリチウム生産新技術開発企業に投資、長期安定確保へ布石
電気自動車(EV)の電池に利用されるリチウムの長期安定確保を目的に、鉱業分野への進出を強化している同社の取り組みの一環だ。
電動化を進める世界各地の自動車メーカーがリチウムや銅、ニッケルといった重要鉱物の供給先を押さえる動きが加速する一方、向こう10年でそうした需要に供給が追いつかなくなると予想されており、新たな生産手段への関心は高まっている。
エナジーXは、既存の方法よりも環境負荷が少ない形でかん水からリチウムを取り出す「直接リチウム抽出法(DLE)」と呼ばれる技術を開発中。GMの技術者がエナジーXと協力し、まだ他社が成功していないこの技術の商業化につなげる。
GMはロイターに、DLEは「かん水からリチウムを抽出する最も効率的な方法になる可能性がある」と期待を示した。
GMは、エナジーXが企業価値5000万ドルと評価される最新の資金調達ラウンドで主導的な役割を果たす方針。ただエナジーXの具体的な調達額は明らかにされていない。
エナジーXは来年までに新規株式公開(IPO)を実施する意向を示している。
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