- 2023/04/22 掲載
佐藤トヨタ自動車社長との一問一答
佐藤恒治トヨタ自動車社長と報道各社のインタビューの主なやりとりは次の通り。
―独自色をどう出していくか。
私がすべきことは、豊田章男会長が築いた土台を生かしながら、新しい次のステップに向けてトヨタと自動車産業をリードすることだ。会長と自分で一番違うのはエンジニアだという点だ。(商品である)車で示していくことが自分らしさであり、これからの経営の重要なポイントだ。
―電気自動車(EV)の戦略は。
世の中の動きが速いのは事実なので柔軟に迅速に対応していくべきだ。危機感を持って臨まないといけない。大きな流れとして自動車産業は電動化、EV化の方向に流れていく。
一方、エネルギー安全保障を考えると多様な解決策を持っていないといけない。われわれが「全方位」と言うのは、地域の事情に応じた現実的で確実な電動化シフトを促すべきだという思いが根底にあるからだ。地域の特徴や経済への影響、使用環境などの現実を無視しては進まない。
―自社のEV事業の現状をどう見るか。
EVの情報発信が少なかったという反省はしており、改善する必要がある。EVの品ぞろえなどが市場の期待値に届いていない部分がある。正直、われわれの見通しよりも需要が上回っている状態で、そこに対する反省はある。しっかりキャッチアップしていく。
―二酸化炭素(CO2)削減目標を公表した。
かなり意欲的な数字だ。EVなどはすべて手段の話であり、一番大切なのはCO2を減らすことだ。実現に向けて頑張りたい。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答えるトヨタ自動車の佐藤恒治社長=17日、名古屋市(代表撮影)
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