- 2023/04/26 掲載
豪第1四半期CPIの伸び鈍化、ピーク越え示唆 利上げ見込み薄か
先物市場では現在、豪政策金利が0.25%ポイント引き上げられる確率は9%にとどまっている。
CPIは前期比1.4%上昇。市場予想の1.3%上昇をやや上回ったが、2021年終盤以来最も小幅な伸びとなった。
前年比の伸びは7.0%で、昨年第4・四半期の7.8%から鈍化。市場予想の6.9%は上回った。
コアインフレ率の指標として注目されるCPIの中銀トリム平均値は前期比1.2%上昇。前年比の伸びは6.6%に鈍化し、予想の6.7%も下回った。
3月単月のCPIは前年比6.3%上昇。2月の6.8%から伸びが鈍化した。
<5月利上げ予想も>
CPI統計の詳細を見ると、医療サービス、教育、ガス、国内旅行・宿泊が大幅に上昇。衣料品と家庭用品は下落した。
第1・四半期のCPIは、主に世界動向に左右される貿易品価格が0.3%の上昇にとどまり、主に国内サービスを対象とする非貿易品価格が1.9%の急上昇となった。
BISオックスフォード・エコノミクスのマクロ経済予測責任者、ショーン・ラングケーキ氏は「総合インフレはピークを迎え、貿易品の伸び縮小は年内のインフレ率鈍化に寄与するだろう。しかし、コアとサービスのインフレには金融引き締めを正当化するのに十分な勢いがあると考えており、5月の追加利上げ予想を維持する」と述べた。
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