- 2023/04/27 掲載
米デフォルトの可能性低い、不確実性長引けば経済の重しに=PIMCO
モーニングスターの投資会議で、米債務上限を巡る不透明感が長引けば、経済にとって逆風となり、信用状況を引き締め、リセッション(景気後退)の可能性が高まると指摘した。
「現時点で、短期的な解決は見込めないと強く確信している」とし、土壇場で妥協点を見いだす可能性があると予想した。
債務上限引き上げを巡る共和・民主両党間の交渉停滞は短期金融市場に影響を及ぼしつつある。最近の税収を踏まえ、政府の資金繰り策が尽きる「Xデー」が想定よりも早まるとの見方が浮上したからだ。
アイバシン氏は、他の不透明要因が多々ある中での債務上限問題が家計や企業のリスク選好度をさらに低下させ、景気落ち込みを助長させる可能性があると指摘。
この問題で金融市場のボラティリティーが高まる可能性に備え、高い流動性の維持を図っているとした。潤沢な流動性によってポジションを調整する柔軟性を確保できれば「将来のボラティリティーが好機になる」と語った。
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