- 2023/05/10 掲載
三菱自社長、中国事業「構造改革必要」 生産再開は状況みて判断
三菱自は昨年12月、アウトランダーのガソリン車を中国で生産して投入したが、現地の電気自動車(EV)人気のあおりで振るわず、今年3月から5月まで同車の生産停止を決定。これを受けて、2023年3月期の連結決算では特別損失105億円を計上した。
加藤社長は、新型アウトランダーの販売は「極めて低迷している」と述べ、24年3月期も「厳しい状況が続く」との見通しを示した。同社の前期の中国販売は前年に比べ41%減の4万8000台だった。今期の販売は、中国も含むその他の地域として44%減の2万7000台を見込む。
この日発表した前期の連結決算では、円安効果で営業利益が約2.1倍の1904億円で過去最高となったが、今期の営業利益は21.3%減の1500億円となる見通し。資材高騰などが利益を圧迫するほか、想定為替レートを1ドル=129円(前期は136円)と円高方向に設定したことも響く。
会社の営業利益予想は、IBESがまとめたアナリスト15人による予想平均1693億円を下回っている。
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