- 2023/05/12 掲載
米金利先物、6月利上げ確率0% 失業保険・卸売物価受け
米労働省が11日発表した5月6日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週から2万2000件増加し、26万4000件と、2021年10月以来の高水準を付けた。金利上昇が労働市場の重しになり始めていることが示唆された。
同じく米労働省が11日発表した4月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前年同月比2.3%上昇した。上昇率は前月の2.7%から縮小し、2021年1月以来最小。市場予想の2.4%も下回り、インフレ圧力が軽減していることが改めて示された。
フェデラル・ファンド(FF)金利先物市場では、6月の利上げ確率が0%となったほか、0.25%ポイントの利下げが決定される可能性を若干織り込んだ。
オックスフォード・エコノミクスのナンシー・バンデン・ホーテン氏は「労働需要が冷え込んでいる証拠を受け、6月のFOMCでは利上げが控えられるだろう」との見方を示した。
金利先物市場では、FRBが9月に利下げを開始すると予想が織り込まれている。
48時間ほど前は6月の利上げ確率が25%だった。
CMEのフェドウオッチでは、6月利上げの可能性はなく、利下げの可能性は3%とみられている。
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