- 2023/05/12 掲載
NY外為市場=ドル1週間ぶり高値、米指標受け金融政策見通しを修正
5月6日までの1週間の新規失業保険申請件数は2021年10月以来の高水準を付けた。金利上昇が労働市場の重しになり始めていることが示唆された。
一方、4月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前年同月比2.3%上昇した。上昇率は21年1月以来最小となり、インフレ圧力が軽減していることが改めて示された。
コンベラのシニアマーケットアナリスト、ジョー・マニンボ氏は、「インフレ率は低下したものの高水準にとどまったことから、市場は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しを見直し始めているのだと思う。利下げを見送れば、ドルは利回りの優位性をより長く保つことができる」と述べた。
ドル指数は0.7%高の102.06と、約1週間ぶりの高値を付けた。
英ポンドは午後の取引で0.9%下落し、1週間ぶりの安値となる1.2497ドル。ユーロも0.6%下落し、1カ月ぶり安値となる1.09ドルとなった。
フェデラルファンド(FF)金利先物市場では、FRBは利上げを一時停止し、9月に利下げに転じることを織り込んでいる。
ドル/円 NY午後4時 134.54/134.57
始値 134.53
高値 134.63
安値 133.75
ユーロ/ドル NY午後4時 1.0915/1.0919
始値 1.0922
高値 1.0948
安値 1.0901
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