- 2023/05/12 掲載
ヒンデンブルグ、アイカーン氏投資会社の社債も空売り開始
ヒンデンブルグは2日のリポートで、IEPの価値が過大評価されており、配当支払いでは「詐欺まがい」の手法に頼っていると指摘。アイカーン氏がこのリポートを「利己的」などと主張して反撃する意向を示して以来、両者の対立が続いている。
またIEPは10日に第1・四半期の赤字と、検察当局から情報提供を求められていることを明らかにした。
こうした中でヒンデンブルグは、IEPによる最新の情報開示によってマージンローン(証券担保融資)や損失が続く運用資産を巡る新たな疑念が生まれたと強調した上で「われわれはIEPのユニットを空売りしており、IEPの債券でも空売りポジションの構築を始めた」と述べた。
ヒンデンブルグによると、マージンローンに関する詳細な基本情報が公表されないことがIEPのユニット保有者にとって目先の重大な脅威になっているほか、IEPは第1・四半期に赤字を計上しただけでなく、第2・四半期に入ってからも投資先企業の評価損に伴ってさらに10億3000万ドルの損失が生じているという。
アイカーン氏はIEPの約84%を保有し、その持ち分の65%余りを「不明な目的」のためにマージンローンの担保として差し入れた、とヒンデンブルグは説明した。
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