独アリアンツ第1四半期は大幅増益、前年は米ファンド問題で引当金

[フランクフルト １２日 ロイター] - 独保険大手アリアンツ が１２日発表した第１・四半期決算は、純利益が前年同期比で大幅に増加した。１年前には米投資ファンドの損失問題を受けて引当金を計上していた。

株主帰属純利益は２０億３２００万ユーロ（約２２億４０００万ドル）で、前年同期の４億７４００万ユーロから３２９％増加した。

ただ、アナリスト予想の２３億２７００万ユーロは下回った。資産運用部門で収入と営業利益が減少したことが響いた。

同社は新型コロナウイルスの感染拡大で株式市場が乱高下した２０２０年初頭、複雑な投資戦略を駆使した「ストラクチャード・アルファ・ファンド」が巨額の損失を出し、米国で多数の訴訟を起こされた。